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ワールドカップ アジア2次予選、日本の突破は今日決まる?

小野寺俊明スポーツPRコンサルタント/スポーツ企画工房 代表取締役

3月24日と29日に行われる「2018FIFAワールドカップロシア アジア2次予選」。この2節で2次予選は終了し、最終予選に進出する12カ国が決定する。

最終予選進出の条件をまとめておこう。まず、グループA~Hの8組に分かれ、各組1位の8カ国と、2位の8カ国から上位4カ国が進出する。各グループ内での順位決定は以下の通り。

1 勝ち点

2 総得失点差

3 総得点

4 当該チーム間の勝ち点

5 当該チーム間の得失点差

6 当該チーム間の得点数

7 当該チーム間のアウェイゴール数

8 中立地での試合

そして、2位の中での上位4カ国を決める方法は以下の通り。

1 勝ち点

2 得失点差

3 ゴール数の多少

4 中立地での一発勝負

各グループに5カ国ずつが入っていたが、インドネシアがFIFAから資格停止処分(政府の国内リーグ運営への介入)。グループFが4カ国となり、試合数を合わせるため、他のグループの2位チームは5位(最下位)との成績を除くこととなった(その後、クウェートも資格停止処分となったが、FIFAの処分は3月23日現在で未発表)。

そのため、2位での最終予選進出決定には、最下位国が決まらなければならず、また、消化試合数も異なるため、確認することは非常に難しくなった。まずは日本のグループEを確認してみよう。

◆グループE

1位 勝ち点16 日本(6試合:5勝1分0敗 得失点差+17)

2位 勝ち点15 シリア(6試合:5勝0分1敗 +14)

3位 勝ち点10 シンガポール(7試合:3勝1分3敗 +1)

4位 勝ち点6 アフガニスタン(6試合:2勝0分4敗 -12)

5位 勝ち点0 カンボジア(7試合:0勝0分7敗 -20)

・3月24日:シリアvs.カンボジア、日本vs.アフガニスタン

・3月29日:アフガニスタンvs.シンガポール、日本vs.シリア

24日に日本が勝ち(勝ち点19)、シリアが敗れる(勝ち点15)と日本の1位が決まり、2次予選突破が決まる。しかし、シリアが引き分け以上や、日本が引き分け以下に終わると、日本の1位通過は決まらない。

そこで、日本がアフガニスタンに勝ち、シリアが引き分け以上に終わった場合、日本が2位の上位4カ国に入ることが決まるケースを考えてみよう。

日本が24日のアフガニスタンに勝利すると勝ち点は「19」に到達。ここから最下位のカンボジアから奪った勝ち点「6」を引くと「13」になり、これが2位争いとなった場合の勝ち点となる。

他のグループ2位国で、4カ国がこの勝ち点13(最下位との勝ち点を除く)を上回らないことが決まると、日本の最終予選進出がその時点で確定する。それでは各グループの状況を確認してみよう。現状ではグループEを除く、各グループの2位国が勝ち取ることのできる最大の勝ち点は以下の通り。

・グループA:13

・グループB:12

・グループC:11

・グループD:11

・グループF:13

・グループG:15 ※クウェートが削除になると仮定して

・グループH:13

グループB・C・Dから日本の勝ち点に届く国は出てこない。つまり、24日の結果でグループA・F・Hから1つのグループで2位が、最下位との勝ち点を除いた勝ち点13に届く可能性のない国が出れば、日本の2次予選進出が決定する(グループGはクウェートの処分が決まっていないため除外)。

このため、24日に日本がアフガニスタンに勝った場合、以下の3つの中でから1つが起これば、日本の最終予選進出が決定する。

・グループA:サウジアラビアか、UAEが引き分け以下

・グループF:イラクが引き分け以下

・グループH:ウズベキスタンが敗戦

資格停止や没収試合など、様々な状況が重なり、非常に複雑になっている2次予選だが、日本は2連勝してすっきりと最終予選進出を決めたいところだ。

【各グループの状況】

◆グループA

1位 勝ち点16 サウジアラビア(6試合:5勝1分0敗 得失点差:+22)

2位 勝ち点13 UAE(6試合:4勝1分1敗 +19)

3位 勝ち点9 パレスチナ(6試合:2勝3分1敗 +11)

4位 勝ち点4 マレーシア(7試合:1勝1分5敗-25)

5位 勝ち点2 東ティモール(7試合:0勝2分5敗-27)

・3月24日:サウジアラビアvs.マレーシア、UAE vs.パレスチナ

・3月29日:パレスチナvs.東ティモール、UAE vs.サウジアラビア

1・2位はサウジアラビアとUAEに絞られ、最終節に直接対決がある。最下位はマレーシアか東ティモールだが、UAEはいずれからも2勝、サウジアラビアも24日にマレーシアに勝った場合、両方から2勝となり、2位になった場合は勝ち点から-6の数字となる。

※2位争いの場合、最大勝ち点:13(最下位との勝ち点を削除)

◆グループB

1位 勝ち点15 オーストラリア(6試合:5勝0分1敗 得失点差+14)

2位 勝ち点13 ヨルダン(6試合:4勝1分1敗 +10)

3位 勝ち点11 キルギス(7試合:3勝2分2敗 +1)

4位 勝ち点5 タジキスタン(6試合:1勝2分3敗 -3)

5位 勝ち点1 バングラデシュ(7試合:0勝1分6敗 -22)

・3月24日:ヨルダンvs.バングラデシュ、オーストラリアvs.タジキスタン

・3月29日:タジキスタンvs.キルギス、オーストラリアvs.ヨルダン

オーストラリアが首位だが、2位ヨルダンとの勝ち点差は「2」。最終節に直接対決が待っている。こちらは最下位がバングラデシュに決定したため、オーストラリア、ヨルダン(24日に勝利の場合)、キルギスが2位となった場合は、勝ち点から-6となる。

※2位争いの場合、最大勝ち点:12(最下位との勝ち点を削除)

◆グループC

1位 勝ち点18 カタール(6試合:6勝0分0敗 得失点差+25)

2位 勝ち点14 香港(7試合:4勝2分1敗 +10)

3位 勝ち点11 中国(6試合:3勝2分1敗 +20)

4位 勝ち点3 モルディブ(6試合:1勝0分5敗 -10)

5位 勝ち点0 ブータン(7試合:0勝0分7敗 -45)

・3月24日:カタールvs.香港、中国vs.モルディブ

・3月29日:モルディブvs.ブータン、中国vs.カタール

カタールの1位が決定し、最終予選進出一番乗り。2位は香港と中国が争う。香港と中国はいずれもカタール戦を残している。同じ勝ち点の場合は得失点差となるため、その場合は中国が圧倒的に有利。香港は24日のカタール戦で勝ち点「1」を奪いたい。最下位はモルディブかブータン。24日に中国がモルディブに勝てば、香港、中国のいずれも2位争いでは-6の勝ち点となる。

※2位争いの場合、最大勝ち点:11(最下位との勝ち点を削除)

◆グループD

1位 勝ち点14 イラン(6試合:4勝2分0敗 得失点差+17)

2位 勝ち点11 オマーン(6試合:3勝2分1敗 +5)

3位 勝ち点10 トルクメニスタン(7試合:3勝1分3敗 -2)

4位 勝ち点7 グアム(7試合:2勝1分4敗 -12)

5位 勝ち点3 インド(6試合:1勝0分5敗 -8)

・3月24日:オマーンvs.グアム、イランvs.インド

・3月29日:インドvs.トルクメニスタン、イランvs.オマーン

最終節に首位・イランと2位・オマーンの試合が残っているが、24日にイランは最下位のインドと対戦するため、その前にイランの1位通過が決まりそうだ。オマーンも24日はグアムとの対戦。ここで2位を決めそうだ。最下位はグアムかインド。2位の可能性のある国はいずれも勝ち点6を稼ぐことになりそうで、2位になった場合はそれらが削除され、-6の勝ち点となる。

※2位争いの場合、最大勝ち点:11(最下位との勝ち点を削除)

◆グループF

1位 勝ち点13 タイ(5試合:4勝1分0敗 得失点差+8)

2位 勝ち点8 イラク(4試合:2勝2分0敗 +6)

3位 勝ち点4 ベトナム(4試合:1勝1分2敗 -3)

4位 勝ち点0 チャイニーズタイペイ(5試合:0勝0分5敗 -11)

・3月24日:ベトナムvs.チャイニーズタイペイ、イラクvs.タイ

・3月29日:イラクvs.ベトナム

24日、首位のタイと2位のイラクが直接対決。消化試合数が1試合少ないため、イラクが勝てばイラクの1位通過の可能性が高まる。逆に引き分け以上でタイの1位通過が決定する。このグループは4カ国のため、2位になった場合の勝ち点はそのままとなる。

※2位争いの場合、最大勝ち点:13

◆グループG

1位 勝ち点18 韓国(6試合:6勝0分0敗 得失点差+23)

2位 勝ち点10 クウェート(6試合:3勝1分2敗 +8)

3位 勝ち点10 レバノン(6試合:3勝1分2敗 +7)

4位 勝ち点7 ミャンマー(7試合:2勝1分4敗 -12)

5位 勝ち点1 ラオス(7試合:0勝1分6敗 -26)

・3月24日:韓国vs.レバノン

・3月29日:レバノンvs.ミャンマー

※中止:クウェートvs.ラオス、韓国vs.クウェート

韓国の1位が決定し、最終予選進出を決めた。また、クウェートがFIFAから資格停止処分を受けたため、残り2試合が中止となった。まだ、詳細な発表はないが、2位の上位4カ国を決める勝ち点では、クウェートとの結果が削除されることになると予想される。ちなみにレバノンはクウェートと1分1敗、ミャンマーは1勝1敗(1勝は没収試合)。

※2位争いの場合、最大勝ち点:15(クウェートとの勝ち点を削除と仮定して)

◆グループH

1位 勝ち点16 北朝鮮(7試合:5勝1分1敗 得失点差+7)

2位 勝ち点15 ウズベキスタン(6試合:5勝0分1敗 +11)

3位 勝ち点7 フィリピン(6試合:2勝1分3敗 -4)

4位 勝ち点6 バーレーン(6試合:2勝0分4敗 -2)

5位 勝ち点3 イエメン(7試合:1勝0分6敗 -12)

・3月24日:バーレーンvs.イエメン、ウズベキスタンvs.フィリピン

・3月29日:フィリピンvs.北朝鮮、ウズベキスタンvs.バーレーン

北朝鮮が首位だが、2試合残っているウズベキスタンに自力で1位通過の可能性がある。最下位はバーレーンかイエメン。北朝鮮はいずれにも2勝、ウズベキスタンも29日に勝てばそれぞれに2勝となり、2位での争いとなった場合は勝ち点が-6となる。

※2位争いの場合、最大勝ち点:13(最下位との勝ち点を削除)

スポーツPRコンサルタント/スポーツ企画工房 代表取締役

「スポーツPRコンサルタント」「スポーツWebサイトプロデュース」「スポーツライティング」を行う株式会社スポーツ企画工房代表取締役。スポーツ団体や選手、テレビ局のスポーツサイトを数多く立ち上げたほか、スポーツ団体やチームの運営・広報、SNSやWeb戦略のアドバイザーを務める。また、プロバスケットボール「bjリーグ」や卓球「Tリーグ」の設立に関わった。2006年から11年までは中央大学商学部客員講師としてスポーツビジネスを教えた。

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