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「隼(ハヤブサ)」日本仕様がフルパワーで登場!

佐川健太郎モーターサイクルジャーナリスト
SUZUKI 隼(ハヤブサ)

スズキから「隼(ハヤブサ)」の日本仕様が登場。2月10日(月)より発売されることになった。日本仕様の「隼」は、国内の認証基準に適合しながら、欧州仕様と同じ最高出力145kW(197PS)、最大トルク155N・m(15.8kgf・m)を実現。

また、国内の二輪車で初めてETC車載器を標準装備しているのが特徴である。スズキは「隼」を国内で発売することで、大型スポーツモデルの商品拡充とともにスズキ2輪車のブランドイメージのさらなる向上を図る意向だ。

「隼」は元々、欧米向けの高性能ロードスポーツモデル「GSX1300R Hayabusa」として1999年にデビュー。“アルティメイト・スポーツ=究極のスポーツバイク”をコンセプトに開発され、その圧倒的な動力性能と優れた空力特性によって300km/hオーバーの最高速度を記録するなど、20世紀最速マシンとして知られる。2007年にフルチェンジした2代目では排気量を拡大し、より洗練されたスタイリングに変更。ライダーの好みに応じて出力特性を3つの中から選択できる Suzuki Drive Mode Selector(S-DMS)を搭載。

2013年にはマイナーチェンジにより、フロントブレーキにブレンボ製モノブロック・ラジアルマウントキャリパーを装備、同車初のABSが搭載されるなど足回りがアップグレードされた。近年ではインドなど新興国へ投入するなど、スズキが誇るフラッグシップモデルとして世界中で高い評価を得ているのは周知のとおりだ。なお、日本仕様の正式名称は「隼」となるが、テールカウルには初代以来の「GSX1300R」のロゴが入る。

今回の国内仕様のトピックは、何といっても輸出仕様とまったく同じフルパワーが与えられていることだろう。もちろん、国内認証を取るための排ガスや騒音対策を行っていると思われるが、それでいてフルパワーを実現している点は称賛に値する。

加えて、標準装備のETC車載器はメーター内の表示で動作状況の確認を可能とするなど、車両に最初からシステムとして組み込まれている点も魅力。後付けの費用負担なども考えれば、輸出仕様に比べて約10万円低く設定された価格(156万4500円 消費税5%込)も含めて、ユーザーにとっては大きなメリットになるはずだ。

出典:Webikeバイクニュース

モーターサイクルジャーナリスト

63年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、RECRUITグループ、販促コンサルタント会社を経て独立。趣味が高じてモータージャーナルの世界へ。編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら、「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。㈱モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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