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メガスポーツにハイグレード版が登場!『EICMA』ミラノショー【KAWASAKI編】

佐川健太郎モーターサイクルジャーナリスト
ZZR1400 ABS (High Grade)

カワサキは5年振りにモデルチェンジしたスーパースポーツ「Ninja ZX-10R ABS」を出品。2015年のスーパーバイク世界選手権でも年間タイトルを獲得、レースで得たノウハウをもとにエンジン、シャーシ、電子制御機能を改良し、市販モデルにおいてもさらなるサーキット性能向上を果たしている。クランクシャフトの慣性モーメントを低減することで加速力向上とシャープなハンドリングを実現、メインフレームのディメンション見直しによりコーナリング性能も向上させている。また、新採用のバランスフリーフロントフォークは、レースマシンと同構造のハイスペック仕様とし、より精細に車体姿勢をコントロールできる次世代型電子制御技術も導入された。元々が高い戦闘力を誇るマシンだけに、今回は着実な正常進化とみていいでしょう。

Ninja ZX-10R
Ninja ZX-10R

125ccのスクーターがついにカワサキから登場

また、メガスポーツに「ZZR1400 ABS(High Grade)」が登場。1,441cc並列4気筒エンジンとスリムなモノコックフレームの組み合わせに、トラクションコントロールシステム「KTRC(Kawasaki Traction Control)」や「パワーモード」など、ハイパフォーマンスを安心して楽しめる電子制御技術は元より、今回新たに追加したハイグレード仕様ではブレンボ製「M50ブレーキシステム」やオーリンズ製「TTX39リヤサスペンション」を採用。フラッグシップモデルにふさわしい充実装備となった。

さらに、欧州市場で人気を博しているスクーター「J300」の小排気量モデルとして「J125」を出品。125cc単気筒エンジンにCVTトランスミッションを組み合わせることで、街乗りに最適な力強くスムーズな加速が楽しめる。外装には多面的でシャープなデザインを採用し、一目でカワサキ車だとわかる個性的なスタイルも魅力。メーター、ハンドル回り、シートなど各部の質感も高められた。シート下大容量ストレージ、12Vソケット付きグローブボックスなどコミューターとしての利便性も充実。

J125
J125

出典:Webikeバイクニュース

モーターサイクルジャーナリスト

63年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、RECRUITグループ、販促コンサルタント会社を経て独立。趣味が高じてモータージャーナルの世界へ。編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら、「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。㈱モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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