スズキがアセアン向けスポーツモデル「GSX-R150」を発表! 本格的な走りと装備が魅力だ!
スズキから新型150ccスポーツモデル、「GSX-R150」、「GSX-S150」がデビューする。
これは11月2日から6日までインドネシア・ジャカルタで開催された「インドネシアモーターサイクルショー」において、車両生産を担当するインドネシア子会社スズキ・インドモービル・モーター社(SIM社)が発表したものだ。
アセアン地域で本格的なスポーツモデルを投入
「GSX-R150」、「GSX-S150」はアセアン地域向けモデルである。同地域におけるモータースポーツの人気を背景に、趣味性の高いスポーツモデルへの需要の高まりに対応したものだ。
これまでも「ハヤブサ」などの完成車を日本から輸出してきたが、より幅広いユーザー層へ向けたステップアップモデルとして小排気量スポーツバイクを投入。アセアン地域におけるスズキのブランディング強化を狙うとのこと。
2017年初頭よりインドネシア国内をはじめ、順次アセアン地域内で販売する予定である。
DOHCのエンジンを採用、電子制御も取り入れる
両モデルともエンジンは共通で、軽量・コンパクトな車体に水冷単気筒DOHC4バルブ147.3ccエンジンを搭載。キーレスイグニッションシステム(上級仕様車のみ)や、スタータースイッチを押し続けずにワンプッシュするだけでエンジンが始動する「スズキイージースタートシステム」が採用されている。
「GSX-R150」はスーパースポーツ・GSX-Rシリーズの新型モデルとして、また「GSX-S150」はスポーツネイキッド・GSX-Sシリーズの新型モデルとしてそれぞれ位置づけられている。
リリース画像を一見したところ、フレームや足まわりなど車体の基本骨格は2台とも共通で、カウルなどの外装類やハンドル形状などが異なっているようだ。
レースを意識した作り込みを実施
気になるスペックだが、ショーを取材した海外の最新情報などによると最高出力は14.1kw(19.17PS)/11,000rpm、最大トルク13.9Nm/8,500rpmとなかなかの高回転高出力タイプ。フューエルインジェクションに6速ミッション、LEDヘッドライト、フルデジタル液晶メーターなど装備も本格的だ。
車重も126kg(GSX-S150は127kg)と軽量、1300mmというショートホイールベースを生かして俊敏な走りが期待できそうである。
先のインターモトで発表され早くも話題を呼んでいる欧州・北米向けモデル「GSX-R125」のエンジン拡大版としてのR150の発売は、現在アジアで人気の高い150ccクラスレースを強く意識していることは間違いない。
それだけに本格的な走りのパフォーマンスと、目の肥えてきたアジアのモータースポーツファンを満足させられるだけの装備が与えられているということだ。
国内発売は今のところ未定だが、期待とともに朗報を待ちたい。