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MITらが開発、高齢者や視覚障碍者の移動手段として期待される「自動運転スクーター」

佐藤仁学術研究員・著述家
(MIT)

マサチューセッツ工科大学(MIT)のコンピュータサイエンス・人工知能研究所(CSAIL)はシンガポール国立大学と共同で自動運転の技術で走る「自動運転スクーター」を開発したことを発表した。自動運転技術と同じセンサーやソフトウェアを搭載している1人乗りの自動運転スクーターは、廊下や学内をゆっくりと走行している。下記に動画もあるのでアップしておく。動画では学内を自動運転スクーターに乗りながら、スマホを操作しているシーンもある。また目の前に歩行者がいるとスクーターは自動で停止する。

高齢者や視覚障碍者の移動手段として期待

(MIT)
(MIT)

まだ障害物を回避したり、狭いスペースでの走行など解決しなくてはならない問題も残っているようで、具体的な商用化の時期は見えていない。だが、自動運転車だけでなく、自動運転スクーターの実用化も期待されている。

例えば、高齢者や視覚障碍者などが移動する際の手段として自動運転スクーターの活用が本格的に検討されるようになるかもしれない。雨の日や天候が良くない日には外で乗るのは大変かもしれないが、室内での移動なら目的地まで自動運転スクーターが連れて行ってくれるので効率的だ。自動運転車だけでなく、自動運転スクーターも近い将来、世界中のあちこちで見かけるようになるかもしれない。そしてあらゆる移動手段は自動運転が主流になってくる。

学術研究員・著述家

グローバルガバナンスにおけるデジタルやメディアの果たす役割に関して研究。科学技術の発展とメディアの多様化によって世界は大きく進化してきました。それらが国際秩序をどう変化させたのか、また人間の行動と文化現象はどのように変容してきたのかを解明していきたいです。国際政治学(科学技術と戦争/平和・国家と人間の安全保障)歴史情報学(ホロコーストの記憶と表象のデジタル化)。修士(国際政治学)修士(社会デザイン学)。近著「情報通信アウトルック:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)「情報通信アウトルック:ビッグデータが社会を変える」(同)「徹底研究!GAFA」(洋泉社・共著)など多数。

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