“女神ボディ”で空前ブームを牽引する美しくセクシーな“マッスル美女”たち
『マッスルマニア』というイベントをご存知だろうか。ボディビル&フィットネスで鍛えた肉体美を競う大会として1991年からアメリカで始まり、イギリス、ブラジルはもちろん、日本でも地区大会が行なわれ、年に一度「マッスルマニア」たちが集る世界大会がアメリカで行われるのだが、その『マッスルマニア』が今、韓国で注目を集めている。
4月29日にもソウルで『2016 マッスルマニア世界大会選抜戦』が行なわれ、スポーツ新聞はもちろん、さまざまなネットメディアで大きく取り上げられているほどだ。
『マッスルマニア』が一躍、韓国で注目のイベントとなるキッカケを作ったのは、「Dカップ女神ボディ」「ワナビー(Wannabe)・モムメ(肉体)」「モムメの終結師(究極の肉体という意味)」と呼ばれるユ・スンオクだろう。2014年11月にアメリカで行われたマッスルマニア・ユニバース世界大会で東洋人としては初となるトップ5に入賞。それがキッカケで地上波のバラエティ番組に出演すると、一気に人気がブレイク。今やテレビのバラエティ番組や雑誌グラビア、ミュージックビデオにドラマ出演などに引っ張りダコになっている。
(参考記事:奇跡の“Dカップ女神ボディ”ユ・スンオクがブレイク中!!)
このユ・スンオクの登場で韓国ではマッスルマニア出身の女性たちが “美の化身”として注目を集めるようになり、次々と新たな“マッスル美女”が誕生。昨年の『2015 マッスルマニア 世界大会選抜戦』では、ミス・コリア出身でスリーサイズが驚きの91cm-58cm-91cmという“脱アジア級スタイル”のレイヤンが一躍人気者になっている。彼女はもともとフィットネストレーナーだったが、今ではユ・スンオクと同じく各種メディアに引っ張りダコで、韓国の大手通信会社のテレビCMにも出演しているほどだ。
(参考記事:「脱アジア級」と騒がれるミスコリア出身トレーナー、レイヤンに注目!)
もっとも、メディアや大衆たちが注目するのは、彼女たちのムダのない筋肉もさることながら、グラマラスな胸元やくびれ、スラリと伸びた脚線美にある。彼女たちが紹介されるとき、決まって使われる言葉が「グラマラスSライン」「羨ましい“アップルヒップ(リンゴのようなお尻)」といった特定部位への賞賛だ。つまり、純粋に肉体美を競うというよりも、筋肉美を前提とした“セクシーさ”に注目が集っているわけだ。
ともすれば不純とも言えなくもないが、韓国の“マッスル・ブーム”を牽引するのは何にも専門的なトレーニングを積んだ“マッスル美女”たちだけではないらしい。
例えば昨年の『マッスル・マニア』では現代ポップアートの専門家という異色の経歴を持つナンシー・レンが出場。また、現役のチアリーダーであるペ・スヒョンも出場して話題になった。ペ・スヒョンはプロ野球のSKワイバーンズやプロバスケKBLの原州東部プロミのチアリーダー。“チアドル”としては珍しく既婚者で経歴13年目のベテランだが、数年前からウェイトトレーニングを始め人知れず鍛えてきた肉体美を惜しげもなく披露して、昨年の『マッスルマニア』開催時は大手ポータルサイトの検索ランキングで1位にもなっている。今では“筋肉美の人妻チアドル”として有名らしい。
(参考記事:激撮33連発!! 「本当にチアリーダー?」と疑ってしまう、ペ・スヒョンの肉体美)
このペ・スヒョンのように、意外な職業を持つ人々も出場する『マッスルマニア』。韓国メディアによると、過去の大会ではフィットネストレーナーやヨガ講師、ダンサーなどが主な参加者だったが、今年の大会には男女合わせて600人以上が参加し、その職業も弁護士、カジノディーラー、インテリアデザイナー、バイオリニスト、薬剤師、美容師、看護師、保育士などさまざまな職業の“マッスルビューティー”たちが参加。今年のスポーツ新聞『スポーツ京郷』などはもはや『マッスルマニア』は国民大祝祭に進化中」とまで報じている。
“筋肉美女”や“マッスル・クイーン”たちが牽引する韓国の“マッスル・ブーム”。夏が近づくにつれて、ますます盛り上がっていきそうな気配である。