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若き美女アタッカーも続々登場!!日韓戦の前に知っておきたい韓国女子バレー最新事情

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
2012年世界最終予選時の韓国選手たち。ハン・ユリ&ハン・ソンイら美人姉妹も。(写真:アフロスポーツ)

本日行われる女子バレーボールの日韓戦。リオデジャネイロ五輪の出場権をかけた世界最終予選で対決することになった日本と韓国だが、観戦前の豆知識として最近の韓国女子バレーボール事情について、いくつか紹介したい。

まず、韓国では女子バレーボールがプロ化されている。以前は実業団リーグだったが、2004年にセミプロ中心の“Vツアー”という名で始まり、2005年から現在の『Vリーグ』となった。主管するのは韓国バレーボール連盟(KOVO)。現在、男子部7チーム、女子部6チームの構成となっている。

一般的にメディアで取り上げられる機会が多いのは、男子部のほうだ。選手の平均年俸(2014年度)でも、男子Vリーグの場合は9690万ウォン(約969万円)なのに対し、女子Vリーグの平均は7130万ウォン(約713万円)。男子のほうがスター選手が多かった。

Vリーグ創設時、韓国で人気の女子バレー選手と言えば、今でも「オルチャン(美しい顔立ちという意味)・バレーボール選手の元祖」とされているハン・ジヨンが有名だったが、彼女はビーチバレーの選手。Vリーグで全国区のヒロインは少なかったように思う。

(参考記事:美女バレー選手の元祖、ハン・ジヨン。まさに“韓国の浅尾美和”だ!!)

そんなVリーグで一躍ヒロインになったのが、今でも韓国代表の不動のエースとして活躍するキム・ヨンギョンだ。アマチュア時代から“スーパー高校生”と騒がれ、高校3年生で韓国代表入りも果たしたキム・ヨンギョンは、Vリーグ1年目の2005-2006年シーズンにリーグ戦MVP、チャンピオンシップMVP、新人賞、得点賞、攻撃賞、サーブ賞など個人賞を総ナメに。それどころか日本のVリーグのJTマーベラスに移籍する09年まで、3年連続でリーグ戦およびチャンピオンシップMVPにも輝いている。まさに“Vリーグの顔”だった。

そして、このキム・ヨンギョンらをエースに据えたバレーボール女子韓国代表は、2012年ロンドン五輪で36年ぶりのベスト4進出に成功する。3位決定戦で日本に敗れ、惜しくもメダル獲得は逃したが、キム・ヨンギョンはもちろん、Vリーグでプレーしていた選手たちにもスポットライトが当たるようになった。“韓国女子バレー界の元祖美人姉妹”のハン・ユミ&ハン・ソンイなどもその好例だ。長身美人のハン・ソンイなどは、“韓国バレー界のファッショニスタ”と呼ばれているほどである。

ロンドン五輪での躍進やスター選手の登場などもあって、近年のVリーグは盛況だ。

Vリーグは毎年10月に開幕。3月までリーグ戦を行い、その後はプレーオフに。最終的に3月下旬にシーズンが終了する。男子部、女子部が同じ会場で同日開催されており、平日は女子部の試合が午後5時くらいから先に始まり、その後に男子部の試合に。週末は午後2時くらいから男子部の試合が始まり、その後に女子部の試合が行われるケースが多いのだが、近年は観客動員がうなぎのぼりだ。

初年度の2005-2006年シーズンは年間観客数が16万人程度にしか過ぎなかったが、2015-2016年は50万人に肉薄するほど。約3倍近く膨れ上がっている。Vリーグは男子部と女子部が同じ会場で同日開催されるので男子部の人気のおかげもあるが、韓国女子バレーは今、人気絶頂の中にあると言われていのだ。

実際、近年は人気選手も次々と登場。今回の世界最終予選にも韓国代表に名を連ねる“美顔ツインズ姉妹”のイ・ジェヨン&イ・ダヨンは、ダンス・パフォーマンスを披露することから“セレモニーの姉妹”とも言われているし、コート上でLINEキャラクターのコニーになって“着ぐるみ女子”として有名になった“韓国女子バレー界のマスコット的存在”イ・ソヨンは、男性ファンも多い。

最近はコ・イェリムが人気のようだ。透明感のある肌とアイドルにも負けないような顔立ちで高校時代から人気者だった彼女は、ファンたちの間で“Vリーグ公式美女”“バレー女神”と呼ばれているらしい。

(参考記事:「Vリーグ公式美女」「バレー女神」と騒がれるコ・イェリムがアツい!!)

最近はハン・ソンイ、イ・ダヨン、コ・イェリムらが即席チームを組んで、韓国の人気スポーツバラエティ番組『ウリトンネ(僕らの街)の芸・体・能』に出演。芸能人たちとバレーボール対決を繰り広げ、大きな話題にもなった。

そんな女子バレー人気もあって、今回の世界最終予選は韓国でも放映されている。前回2012年ロンドン五輪世界最終予選は録画中継だったが、今回はオランダ戦をのぞくすべての試合が国営放送KBSのスポーツ専門ケーブルチャンネル『KBS Nスポーツ』で生放送されており、本日の日韓戦に至っては地上波KBSで生中継される。普段放映されている人気ドラマを押しのけてのバレー生中継は異例中の異例だ。

まさに韓国も注目する女子バレー日韓対決。日韓の視聴者たちを最終セットまでハラハラドキドキさせる名勝負を期待したい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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