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アイドル顔負けの人気ぶり!! 美少女“チアリーダー”が韓国プロ野球を盛り上げている!!

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
(写真=S-KOREA)野球場を盛り上げるチアリーダーたち

右肩上がりに観客動員数を増やしている韓国プロ野球。今シーズンの目標動員数は、歴代最多の800万人と表明している。達成するためには、各球団による白熱した試合、結末の読めない優勝争い、選手たちの新記録達成や好プレーなどが必須条件になるだろうが、目標達成を後押しする存在がいる。観客席を盛り上げるチアリーダーたちだ。

韓国のプロ野球には、球団ごとにチアリーダーたちがおり、しかもアイドル的な人気を誇っている。“野球場の華”と例えられるチアリーダーを目当てに、野球観戦に訪れるファンも多いほど。チアリーダー+アイドルで、“チアドル”と呼んでも的外れではないだろう。

かつて韓国でプレーした経験を持つ高津臣吾も以前、「日本の応援は外野スタンドが中心だが、韓国は内野スタンド、特にベンチの上が中心です。だからグラウンドに届く声の大きさはかなりもの」と、チアドル文化か韓国プロ野球の独特の醍醐味であることを認めるコメントをしたことがある。

実際に人気NO.1チアドルとされるパク・キリャンは、チアリーダーの枠を超えた人気者で、6月17日にはミニアルバム『Lucky Charm』をリリースして歌手デビューまでした。その美貌とスレンダーボディが目を引くが、以前したインタビューでは可愛らしくも知的な一面を覗かせている。

(参考記事:【独占インタビュー】韓国NO.1チアリーダー、パク・キリャンの素顔

ただし、チアドルたちの仕事は想像以上に過酷。攻守が切り替わるたびにベンチの上に設置されたステージで、観客席に向かってダンスを披露する。パク・キリャンは、「試合中に気をつけているのは、汗をたくさんかくので水を飲むこと。一度、脱水症状で救急室に運ばれてことがあって…。それからは特に気をつけています」と話していたが、そのダンスがまた激しい。実際にパク・キリャンのパフォーマンスを間近で見たが、にこやかに笑顔を浮かべながらエネルギッシュにチアリーティングをするのだ。

アップテンポの曲に合わせて力強くステップを踏み、汗だくになりながら踊り続ける。そんな最中にふと見せるセクシーさは、まさに野球場の華という表現がぴいたり。公演中、ファンやカメラ小僧が殺到するのも頷ける。

(参考記事:激撮30連発!! “チアドル3大女神”イ・スジンが魅せる、悩殺チアリーディング!!

そんな応援公演がシーズン中はほぼ毎日続くのだが、それに対する対価は想像以上に少ない。パク・キリャンに直接聞いた際は、「私はチーム長なので月給をもらっており、一般企業のサラリーマンと同じくらい」と言っていたが、裏を返せばトップクラスでもその程度ということだ。

野球ファンによる人気投票で2位となり、パク・キリャンよりもセクシーとされる“ベーグル女”キム・ヨンジョンも同じような話を韓国メディアに明かしている。彼女はチアリーダーで受け取る給料に加えて、個人の写真撮影やテレビ出演、広告モデルの収入を加えても、年間1000万円に近づくこともできないと話していた。

激しいダンスや過酷なスケジュールによる怪我も少なくないようだ。その愛くるしい外見から「KARAク・ハラにも負けない美人チアドル」と話題になったカン・ユニも、長年の活動で足首を悪化させた一人。一時は引退するとも発表したが、現在はSKワイバーンズのチアリーダーとして活躍している。

ちなみに、韓国プロ野球界にはチアドルだけでなく、さらにもう一つの華とされる存在もいる。試合中のバットやボールの片付けなど、各チームの手伝いをする“バットガール”たちだ。そもそもの役割が黒子であるため、チアドルのような注目度はないが、常連ファンたちが送る視線は熱いという。隠れても隠し切れていない美女もいるとか。

(参考:韓国プロ野球を彩るもう一つの華、“バットガール”ピンナ

いずれにせよ、韓国プロ野球が動員数800万人を達成し、全盛期を切り開くためには、チアドルたちの活躍も必要であることは間違いないだろう。男性ファンはもちろん、最近は女性ファンからも人気を集める彼女たちの存在から、目が離せない。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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