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掛け持ち「二刀流」は当たり前!美しすぎる韓国の人気チアリーダーたち

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
(写真提供=SPORTS KOREA)

韓国で興味深い人気投票が行われ、結果が発表された。ずばり、「ベストチアリーダーチーム」を決める人気投票だ。

主催したのは韓国のプロバスケ連盟(KBL)。11月17日から同23日までの7日間、オンラインを通じて投票が行われ、1位を獲得したのは原州東部プロミのチアリーダーチームだった。

チーム名は“グリーン・エンジェルズ”。彼女たちは「グリーン・エンジェルズが行く」というイベントを定期的に開催し、地元の中学校で“一日体育教師”を務めるなど、地域貢献にも積極的だった。

日本ではほとんど知られていないだろうが、原州東部プロミのチアリーダーといえば、韓国ではカン・ユニが有名だ。デビュー当時から「KARAのク・ハラに似ている!」などと騒がれ、今ではすっかりチアリーダー界を代表する一人に成長している。

(参考記事:KARAク・ハラ以上の美貌!? “チアドル”カン・ユニの魅力と紆余曲折

2位は、昌原LGセイカーズのチアリーダーチーム“セイ・クイーン”。こちらの代表的なチアリーダーは、メディアに登場するたびに「保護本能を刺激する脚線美」「視線を強奪する完璧なボディーライン」などと見出しをつけられるキム・ヨンジョンだろう。

人気投票が公式に行われるほどチアリーダーたちに注目が集まるわけだが、そもそも韓国スポーツ界は“チアリーダー天国”だ。

韓国国内のプロ野球全10球団はもちろん、男女プロバスケ全16球団、男女プロバレーボール全13球団すべてがチアリーダーを導入している。世界的にチアリーダーとは縁遠いサッカーも、Kリーグだけは違う。2010年にFCソウルがチアリーダーを導入したことを皮切りに、蔚山現代や釜山アイパークなどもチアリーダーチームを創設した。

韓国のチアリーダー史は、1975年に遡る。当時、社会人野球チームであったロッテ・ジャイアンツが「ロッテ・エンジェルズ」というチアリーダーチームを結成したことが起源で、1980年代に入って韓国野球のプロ化が始まるとチアリーダーも大きく成長した。

実際に韓国スポーツの現場で彼女たちのパフォーマンスを見ると、圧倒される人が多いかもしれない。プロ野球の場合、所属チームの攻撃が始まるたびに激しいダンスを見せる。ほぼ試合中は踊りっぱなしと言っても過言ではない。

(参考記事:激撮30連発!! “チアドル3大女神”イ・スジンが魅せる、悩殺チアリーディング!!

しかもチアリーダーたちも人気の高い者は、野球にバスケと掛け持ちをしているケースがほとんど。前出のカン・ユニやキム・ヨンジョンもプロバスケだけでなく、プロ野球などのチアリーダーも務めている。

それだけに、休みはほとんどなく、競争も厳しい。

例えば、今年6月に釜山で直接取材した“韓国NO.1チアリーダー”パク・キリャンのケースを見よう。

彼女はプロ野球のロッテ・ジャイアンツのチアリーダーだけでなく、男子プロバスケの蔚山モービスフィバス、女子プロバスケの九里KDB生命ウィーナス、男子プロバレーボールの三星火災ブルーファングスでもチアリーダーを務めている。

10月にプロ野球シーズンが終わっても、今度はプロバスケのレギュラーシーズンが10月から3月中旬に始まる…といった具合だ。

ちなみに、チアリーダーたちの活動は所属チームの応援だけに止まらない。

人気の高いチアリーダーは、テレビやラジオの出演はもちろん、CDデビューしたり、始球式にチャレンジしたりして話題を集めることも少なくないのだ。

(参考記事:チアリーダーも参戦!? 韓国野球“セクシー始球式”ベスト10を一挙紹介!!

シーズンオフ期間のあるプロ選手のかたわらで、言葉通り一年中走り回っている韓国のチアリーダーたち。その頑張りを知っているからこそ、スポーツファンたちも彼女たちの様々な活動を温かく見守っているのかもしれない。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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