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韓国版の稲村亜美も登場!? 韓国プロ野球2016年の“始球式の女王”は誰だ!?

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長

韓国のガールズグループ「宇宙少女」に属する中国出身アイドルのソンソをご存じだろうか。格闘ゲームの不朽の名作『ストリートファイター』に登場する人気キャラ・春麗顔負けのアクロバティックな始球式で話題になった人物である。最近、日本の写真週刊誌『フライデー』でも「宙返り始球式」として大きく取り上げられていたので、その名を覚えている人もいることだろう。

同誌では以前にも“キュートなマッスル美女”チェ・ソルファの始球式写真を紹介していたが、韓国プロ野球の始球式までフォローしているのはさすがだ。それだけ韓国プロ野球への関心が高い証かもしれないが、本国・韓国でもタレントやアイドルの始球式は何かと話題になる。

日本同様に韓国でも話題が少なくなるシーズンオフになると、さまざまな切り口で1年を振り返る特集が増えるが、その年のあった印象的な始球式を振り返るプレイバック企画も増えていく。始球式のプレイバック企画は定番中の定番なのだ。

(参考記事:韓国野球“セクシー始球式”ベスト10を一挙紹介!!

そんな例年の習わしに口火を切ったのは、ネットメディア『MKスポーツ』だ。12月14日には「2016年韓国プロ野球の“始球式の女王”は私!!」という特集を組んで、今年の話題となった始球式をいくつか選んでいた。

同メディアが真っ先に選んでいたのは、4月の開幕戦に登場したフィギュア女王キム・ヨナの始球式だ。キム・ヨナはサムスン・ライオンズの新球場こけら落としでその大役を任され、見事なワインドアップ・モーションから始球式を行った。「投球フォームだけはプロ顔負け」と騒がれたほどだ。

(参考記事:プロ顔負けの投球フォーム!! “フィギュア女王”キム・ヨナの始球式17連発!!

また、同じくスポーツ畑出身であり、新体操界の妖精ソン・ヨンジェも今年のベスト始球式のひとつに選ばれていた。ソン・ヨンジェはリオ五輪後の9月にLGツインズの主催試合で始球式を務めているが、「脚線美を生かしたスキニーファッション」が高評価されていた。

ただ、スポーツ・アスリートから選ばれた“始球式の女王”は2人だけだった。

今年はリオ五輪で活躍したアーチェリー美女のキ・ボベやチャン・ヘジンはもちろん、“韓国女子ゴルフ界のセクシークイーン”アン・シネも始球式を務めて話題を振りまいてくれたが、今年の“ベスト始球式”として取り上げられているのはアイドルや芸能人が多かった。

例えば前出したソンソは「360度始球」という枕詞とともに当然のこどく選ばれていたし、アディダスのレギンスパンツ姿で始球式を務めたA-PINKのソン・ナウンやAOAのソルヒョンのヘソ出しスキニージーンズ姿での始球式もセレクトされている。

2016年に最もブレイクしたガールズグループとされるTWICEは今年、LGツインズの始球式に4回も登場しており、そのすべてが名場面だったとされているほどである。日本同様に韓国でもやはり大衆に強いインパクトを与えるのは、アイドルや芸能人のようだ。

そんななかで意外だったのは、4月のSKワイバーンズ対ネクセン・ヒーローズ戦で始球式のマウンドに立った“マッスル美女”キム・ジョンファが名シーンに選ばれていたことだ。

日本でも今年は“神スイング”稲村亜美の筋肉美を全面に押し出した始球式が話題になったが、SKワイバーンズのユニホームを着てマウンドに登場したキム・ジョンファは、いきなり派手にユニホームを脱ぎ、腹筋丸見えのタンクトップ姿からワインドアップ・モーションで投球した。

(参考記事:「筋肉女神が上着脱衣で選手の視線強奪」したキム・ジョンファのセクシー&パワフル始球式

その弾力ある肉体と躍動感あふれる投球フォームから、「筋肉女神が上着脱衣、新感覚の始球式に視線強奪」(『スポーツ朝鮮』)と報じられたほどである。

いずれにしても日本同様にアイドルや女性タレントの始球式が話題になり、インパクトが強ければ強いほど語り草になるという点では韓国のそれも変わらない。もしかしたら、そうした同質感があるからこそ、日本の写真週刊誌も韓国の美女始球式が気になるのだろう。

いっそのこと来年は、プロ野球始球式の日韓交流もあってもいいかもしれない!?

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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