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任天堂、スーパーマリオランに追加コンテンツの配信予定はないと発表。そのメリットとは?

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
(写真:ロイター/アフロ)

任天堂が12月16日に配信したスマホゲーム『スーパーマリオラン』について、「無料・有料にかぎらず追加コンテンツを配信する予定はない」とWSJの取材に対して語っていたことが分かりました。

A Nintendo spokesman said the company didn’t plan to release additional content, either free or paid.

出典:Nintendo Shares Fall After ‘Super Mario Run’ Disappoints - WSJ

これはつまりスーパーマリオランで遊べるコンテンツは現在リリースされているものが全てであり、これ以上は新要素が追加されないということです。

21日16時からいきなり開放された新機能「フレンドラン」。筆者キャプチャ
21日16時からいきなり開放された新機能「フレンドラン」。筆者キャプチャ

まあ本日アップデートなしにいきなり開放された「フレンドラン機能」のような隠し玉がほかにも仕込まれている可能性もありますが、広報担当者がこのように回答したということは少なくとも売上に影響するような規模のコンテンツはもう追加されないのでしょう。

購入したユーザーにとっては残念な話ですが、追加コンテンツを用意しないことでメリットも生まれます。

これ以上コストがかからない

そのメリットとは、スーパーマリオランに対して任天堂はこれ以上コストがかからないということです。つまりこの後に入ってくる売上は全て利益になるわけです。

もちろん正確にはバグの修正やネットワークの維持など、ある程度の保守コストはかかります。しかし、流行りの基本プレイ無料ゲームのように毎週のようにコンテンツを追加してユーザーへ購入を促したり、そのための新キャラクターや新機能を用意したりする必要がないため、それらと比べると必要なコストはグッと下がります。

そして、その浮いたコストを使って新たなゲームの開発に着手できるのです(もうしてるとは思いますが)。

次にリリースされるのは『ファイアーエムブレム』だと海外では噂になっていますが、スーパーマリオランの開発ラインとは別物のはず。となるとマリオランの開発メンバーが担当するのもやはりマリオでしょうか?

マリオのゲームと言えばマリオカート、マリオテニス、ドクターマリオ……と、いろんなタイトルがあります。皆さんはどのマリオが次にやってくると思いますか?

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。スマホ、ネットの話題や炎上などが専門。ファクトチェック団体『インファクト』編集員としてデマの検証も行っています。最近はYouTubeでの活動も。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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