東京マラソンは春一番型で荒天のおそれも。雨や強風、花粉にも注意。
様々な天気の下で開催
東京マラソンは春の周期変化に移り変わる頃の2月中旬~下旬に行われることが多く、過去に様々な天気の下で開催されてきました。(下欄を参照)
今年は日本海を進む低気圧の影響で雨と強風が心配されます。過去を振り返ると、第3回(2009年)と似たような春一番型の気象条件となる可能性があります。
今年の東京マラソンの天気は?
低気圧が日本海を進み、寒冷前線が本州付近を東に進む予想です。
これらの影響でほぼ全国的に雨となり、南風も強まるため、九州~関東にかけて春一番となるかもしれません。
今年の東京マラソン当日の東京の時系列予報は以下の通り。(20日13時現在)
午前9時頃~正午頃まで風は強くないものの、早ければ雨が降り出す可能性があります。
そして、昼過ぎ~夕方にかけては次第に雨が降りやすくなり、南風(南西風)もだんだん強まってくる予想です。南風のピークは夜以降となりそうですが、それでも東京湾の周辺では夕方頃にかけてかなり強く吹く可能性もあり、これに雨を伴えば、それほど降りは強くなくても、横殴りのような雨の感覚となるかもしれません。
気温は南風で10℃を超えますが、雨が降り出すと少し下がる可能性もあるため、あまり暖かいという感じではないかもしれません。一般ランナーが多数ゴールする昼過ぎ~夕方頃にかけては次第に荒天となる可能性もあるため、応援に行かれる方も雨や強風対策として、レインコートなどをお持ちになることをお勧めします。
なお、週明け月曜日にかけては更に気温が上昇するため、花粉の飛散が一気に本格化するおそれがあります。花粉症の方は合わせて花粉対策も必要です。
過去8回の天気図と気温や天気の傾向
過去の東京マラソン当日の天気図と天気を簡単にまとめました。
第1回 南岸低気圧
東京の最低気温4.9℃、最高気温9.4℃。
昼過ぎまで冷たい雨が降り、北風も強めに吹いた。
第2回 西高東低の強い冬型
最低気温1.1℃、最高気温6.9℃。
晴れたが、冷たい北西の風が吹く典型的な冬晴れ。
第3回 日本海低気圧(いわゆる春一番型)
最低気温13.0℃、最高気温17.0℃。
昼頃から雨となったが、強い南風の影響で、気温は17.0℃まで上昇。
午前11時頃に最大瞬間風速19.0メートルを観測。
第4回 南岸低気圧
最低気温2.8℃、最高気温8.4℃。
昼頃まで冷たい雨が降り、雪も混じった。レース中は3℃~5℃の凍てつく寒さ。
昼過ぎからは晴れ間が戻り、最高気温は夕方4時頃に出た。
第5回 南高北低の春型
最低気温4.1℃、最高気温18.7℃。
日差しと暖かな南風の影響で、気温は急上昇。
午後3時頃に18.7℃まで上がり、東京マラソン開催日の中では最も高くなった。
第6回 西高東低の冬型
最低気温4.0℃、最高気温9.2℃。
冬型だが、高気圧が北に偏り、おおむね曇り空。風は弱く、比較的おだやか。
第7回 西高東低の冬型
最低気温0.1℃、最高気温8.1℃。
ほぼ快晴の冬晴れで、強い北西の風が吹き荒れた。
午後1時半頃に、最大瞬間風速17.7メートルを観測。
第8回 高気圧にゆるやかに覆われる
最低気温2.9℃、最高気温8.3℃。
雲は多かったが、午後には晴れ間も出た。風は弱く、比較的おだやか。