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「自信を持ってプレーできている」 渡邊雄太(ジョージ・ワシントン大)SJU戦後インタヴュー

杉浦大介スポーツライター

Photo By GW Athletics

2015年1月3日

ジョージ・ワシントン大(11勝3敗) 64-60 セント・ジョセフス大(6勝6敗) 

渡邊雄太 23分出場し、12得点(FG5/7、FT0/0、3PT2/4)、4リバウンド、0アシスト、1ブロック、1ターンオーバー

昨年12月第4週は3試合で平均9.0得点、4.7リバウンドを挙げ、アトランティック10カンファレンスの週間新人賞を受賞

多彩な方法で得点力を披露

ーー後半残り6分54秒の時点で20点差をつけて楽勝ムードだったけど、その後、セント・ジョセフス大に14本のFG中10本を決められ、残り6秒で3点差まで迫られてしまった。何とか逃げ切ったけど・・・・・・

YW:完全に油断しちゃいましたね。実力の差はあったはずだし、やっててもそう思いました。追い上げられても、僕は個人的には負けることはないとは思っていました。でも、ああいう(風に詰められる)のはやってはダメですね。

ーー前半はディフェンスが良く、18点は今季最少失点だった。引き締まった流れに見えただけに最後は残念だったけど、それでも勝ったのは大きい。

YW:はい、勝って良かったです。

ーー得点はキャリアハイだった。

YW:12点ですよね。

ーースリーも2本決めて、ダンク、レイアップと、多彩さをアピールできたかな。

YW:オフェンス面では本当にチームに貢献できたかなと思います。全体的にも個人的には悪くなかったですけど・・・・・・ただ、できなかったことが1つ。残り約1分のところで、相手のフリースローが外れた際のリバウンドを(相手選手に)奪われてしまった。あれだけはしっかり取らなければいけなかったですね。それ以外はまずまず納得できるプレーでした。まあ、あともう少しリバウンドを取れたかなというのはありますけど(注/後半は1リバウンドのみ)。

ーー微妙な判定が不運だった面もあったけど、得点だけでなく、4ファウルもキャリアハイだった。

YW:4つやってしまうと、ディフェンスができなくなってしまう。ファウル5つで退場ですからね。最低でも3つに抑えないといけない。考えなしにやってしまった(軽率な)ファウルが2つくらいあったので、そのあたりをなくしていかなければいけません。

このレベルでもプレーできる

ーーそうやって課題はもちろんある一方で、徐々に自信を持ってプレーできるようになっているというのは見ていて感じられる。

YW:(シーズンの)半分くらいゲームを終えて、自分がこのレベルでもプレーできるというのは感じています。特にハワイ(でのダイアモンドヘッド・クラシック)を終えてからはチームとしても自信はついてきているし、個人としても、(ウィチタ州立大のような)ああいう相手でも活躍できたのは自信に繋がっています。自信を持ってプレーしています。

ーー12月最終週にはアトランティック10カンファレンスの週間新人賞という個人賞を獲得できた。気持ち的にはやはり大きいのかな。

YW:そうですね。ああいう賞を獲れたというのは誇りに思えます。そういうのも1つ1つ自信に繋がって来るので。

ーージョージ・ワシントン大は「非常にやり易いチーム」という話を以前にしていたことがあったけど、チームメートからの信頼も増して来ているのを感じる?

YW:シュートに関しては僕が決められるとシーズン開幕前から思ってくれていて、ノーマークのときは必ずパスをくれていました。(それ以外の部分も)シーズンが始まったばかりの頃より、今の方が僕のことを信頼してくれるようになっているかなと思います。

ーーオフェンスのオプションの1つとして定着してきた感がある。

YW:そうですね。

カンファレンスゲーム開始

ーーディフェンス面ではゾーンの1−3−1でトップでも信用して使ってもらえるようになって来ている?

YW:最近はトップかウィングの方が多いです。まだやり始めてから日にちが浅いんで、もう少し練習をしなければいけないですけど。練習とか試合でやっていくうちに、もっと使ってもらえるようにはなると思います。一個一個覚えていかなければいけません。

ーーディフェンス面で最も気を付けている点は?

YW:試合前に凄いスカウティングをやるんですが、相手チーム、その選手一人一人によって役割が違って来るんですよ。だから、毎試合で何を気を付けているかと聴かれたら、少し難しいです。スカウティングで指示されたキーになる選手を中心に守るとか、試合ごとにやることが違ってきますね。

ーー今日からアトランティック10もカンファレンスゲームが始まった。これからさらに盛り上がるはずだけど、やること自体は変わらないかな。

YW:はい、そうですね、やることは一緒なんで、これからもいつも通りやれたらなと思っています。

スポーツライター

東京都出身。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、MLB、NBA、ボクシングを中心に精力的に取材活動を行う。『日本経済新聞』『スポーツニッポン』『スポーツナビ』『スポルティーバ』『Number』『スポーツ・コミュニケーションズ』『スラッガー』『ダンクシュート』『ボクシングマガジン』等の多数の媒体に記事、コラムを寄稿している

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