「父と違い、僕は守備力が武器なんだ」 ”ビッグ・ドッグ”の息子、グレン・ロビンソン3世(ペイサーズ)
グレン・ロビンソン3世
1994年1月8日生まれ(22歳)
父は元NBA選手で、オールスターにも2度選ばれたグレン・ロビンソン。息子はミシガン大で2年を過ごしたあと、2014年のドラフト2巡目40位でティンバーウルブズから指名された。その後、76ersを経て、2015年7月にペイサーズと3年契約。今季は主力選手の故障時にプレー時間を増やし、最初の27戦中10戦でスタメン出場を果たしている。序盤戦は不調、故障に苦しんだエリスに代わり、先発定着を望む声も徐々に増えている。
ポール・ジョージは兄貴分であり、師匠
ーー今季ここまでのプレーをどう自己分析する?
GR:チームとしてはアップ&ダウンも大きかったけど、僕個人としては、今夏は良いトレーニングができて、その成果が出せているように感じる。辛抱強く、準備を整えてきた。ようやく試合で力を発揮する機会が得られたんだ。
ーーチームに何をもたらせると思う?
GR:まず第一にエナジーだ。可能な限りコートを走り回って、周囲を巻き込みたい。そして、ディフェンス力はこれまで常に僕の持ち味であり続けてきた。それこそが僕がペイサーズに供給できる武器だと考えている。
ーーポール・ジョージは兄貴のような存在”と君が語っている記事を読んだことがあるけど、彼のリーダーシップをどう表現する?
GR:素晴らしいリーダーだ。今夏もそうだし、シーズン中の練習時にも、僕はよく彼と1オン1で対峙するんだ。同じウイングプレーヤーとして、学ぶべき部分はたくさんある。いつでも声をかけてくれて、気づいたことや、修正した方が良い部分を伝えてくれる。(兄貴というだけでなく、)師匠的な存在でもある。
ーー夏の間のトレーニングパートナーでもあったんだね。
GR:そう、そして来年の夏もまた一緒に練習できたらと思う。
ーー今後、どんな選手になっていきたい?
GR:3-Dプレーヤー(スリーポイントシュートとディフェンスを得意とする選手)として確立していきたい。スリーは40〜45%の確率で決められるようになっていきたいね。チームにエナジーをもたらし、ディフェンス面でも複数のポジションでこれまで通りにエネルギッシュにやっていきたい。
アイバーソン、レイ・アレンとの思い出
ーー君のお父さんの”ビッグ・ドッグ”・ロビンソンは必ずしも守備力で知られた選手ではなかった。息子の君はなぜ定評あるディフェンダーになれたのかな(笑)
GR:ミシガン大学時代にも守備力のおかげで僕はプレータイムを掴めたからね。それ以降、ディフェンスに磨きをかけるように心がけてきた。僕の父さんはディフェンスに特化しなくてもプレー時間が得られる選手だった(笑)。一方、僕はディフェンスを頑張ることでここまで来たんだ。
ーーミシガン大の話が出たけど、カレッジ時代はティム・ハーダウェイ・ジュニア(ホークス)、トレイ・バーク(ウィザーズ)、ニック・スタウスカス(76ers)といった選手たちと一緒にプレーし、2013年のNCAAトーナメントで決勝まで進んだ。NBA入り後も彼らとはコミュニュケーションを取っているの?
GR:もちろんだよ。昨日、(ウィザーズ戦で)トレイと対戦して、いろいろと話したばかりだ。今でもみんな連絡を取り合っている。当時のミシガン大はとても良いチームだったし、幸運にも(2013年の決勝で)先発した5人は揃ってNBAドラフトで指名された。僕たちの絆は今でも変わらない。
ーーお父さんが現役の頃、よく一緒にアリーナに来たのかな?
GR:僕はまだ小さかったけど、たまに連れてきてもらったよ。父が76ersでプレーしていた頃には、アレン・アイバーソンに会わせてもらったんだ。当時はもう僕の方が背が高かったのにも関わらず、彼は僕のことを“ちび(shorty)”とか呼んできた。“おう、元気か、小さいの”みたいな感じでね(笑)
ーー微笑ましいエピソードだね。他にもシェアできる思い出は?
GR:あとはバックスのときに、練習についていって、シュート練習をしているレイ・アレンを追いかけて走り回ったことがあったな。ボールを持ってるところを追い回してね。アレンとか、サム・キャセールとか、彼らは僕にとって叔父さんみたいなものだったよ。
ーー最後に今後の目標は?
GR:NBAでインパクトを残せる選手になっていきたい。僕は自分がそうなれると信じてここまでやってきた。ペイサーズで初めてと言えるプレー機会を掴み、今後も学び続け、このチャンスを逃さないようにしたい。