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W杯本大会に臨む日本代表は、やっぱり0トップの方がいい! 

杉山茂樹スポーツライター

日本はやっぱり0トップの方がいい。日本代表候補合宿の最終日。招集されたボーダーラインの選手たちが、流通経済大学と戦った練習試合を眺めながら僕はそう思った。

メンバーは前半と後半で全て入れ代わった。センターフォワードのポジションで45分ずつプレイした豊田(前半)と川又(後半)のデキは、そう悪くなかったが、W杯本大会でぜひ見たいと思わせるパフォーマンスを披露したわけでもなかった。他のポジションの選手に比べると、世界的なレベルまでの距離が離れているように見えた。

彼らより優先順位が高い柿谷と大迫も、出るところに出れば貧弱に見える。

柿谷の場合は、センターフォワードがベストポジションかどうか、根本的なところからもう一度考えるべきだと思う。彼には、フィオレンティーナ、バーゼルなどが興味を示しているといわれるが、チャンピオンズリーグレベルのクラブでプレイしようと思えば、1トップより4−2−3−1の3のサイドの方が現実的だ。欧州の一流のストライカーと比べると柿谷のプレイはまだ幅が狭い。光るものは間違いなくあるが、いつでも光るわけではない。合うチームもあれば合わないチームもある。いろんな意味でスケールも小さい。

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スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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