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ユーベに勝機は? CL決勝戦の行方を左右する精神的なノリ

杉山茂樹スポーツライター

ベルリン五輪スタジアムで行われるチャンピオンズリーグ決勝、バルセロナ対ユベントス。

ウイリアムヒル社の予想では、ユーベが1-0で勝利する倍率は15倍で、バルサが3−0で勝利する倍率(13倍)より高い。

ブックメーカーの、バルサ断然有利とする予想が、両軍選手の耳に届いていることは間違いない。

気分的に楽な立場にあるのは前評判の低いユーベだ。弱者を自負しているので、思い切った戦いができる。バルサはその逆。ユーベの挑戦者を受けて立つ、まさに絶対に負けられない側に置かれている。

アンバランスな状況にある。

サッカーが攻撃的なのはバルサだ。ルイス・エンリケが監督になり、縦に速いカウンター気味の攻撃が増えたとはいえ、それはあくまでもオプションに過ぎない。ユーベはその逆だ。一頃に比べれば攻撃的になったが、バルサと比較すれば、その何倍も守備的だ。

攻めるバルサ。守るユーベ。そうした展開になることは簡単に想像できる。だが、精神的な関係はその反対になる。チャレンジャー精神を発揮しやすいユーベに対し、バルサは受け身に回りやすい。

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スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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