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鮮明になるにつれて不安になる、ハリルホジッチとアギーレの一番の違い

杉山茂樹スポーツライター

2018年ロシアW杯アジア最終予選。2戦して1勝1敗(勝ち点3)の日本は、2戦2勝(勝ち点6)の豪州、サウジに続き、UAEを得失差で抑え3位につけている。次戦(来月6日)の対戦相手は豪州、サウジに惜敗し、連敗スタートとなったイラク(5位・勝ち点0)。

イラクとは2015年1月、アジアカップ(グループリーグ第2戦)以来の対戦だ。その時の結果は1−0の勝利。ひとつ間違えると勝ちを逃しそうな危なっかしいスコアだが、このイチゼロに限っては、辛勝ではなかった。事件が起きそうな臭いはしなかった。あらゆる1−0の中で最良のイチゼロ。当時、そう記した記憶がある。

それから1年数か月が経過。今回は、日本のいまの力を占う機会になる。ホーム戦なので、中立地で行われた前回より地の利がある。そのあたりを考慮しつつ、前回と比較することで、ハリルジャパンの今後が見えてくる。その時から日本はよくなっているのか、悪くなっているのか。

初戦のUAE戦も、比較対象可能なサンプルだった。アジアカップの準々決勝で日本は敗れているが、その時と今回と、負け方はどちらの方が悪かったか。深刻に捉えるべきは今回の方だと思う。ホーム戦。当時より、相手のデータはたっぷりあったハズなのに、まんまとやられてしまった。2度目の負けの方が遙かに問題だ。

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スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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