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柳田悠岐の右肘手術をホークス球団が発表。それでも「このオフは鍛えまくる」

田尻耕太郎スポーツライター
ホークス・柳田悠岐外野手(写真:アフロスポーツ)

復帰まで2,3か月

来季に向けての決断だった。

ホークスの柳田悠岐外野手が13日、福岡市内の病院で右肘関節の遊離体摘出術を行い、復帰までは2、3か月を要する予定と球団が発表した。

柳田は今季レギュラーシーズンで打率.363(首位打者)、34本塁打、32盗塁、99打点の好成績を挙げて、目標だった「トリプルスリー」を達成した。だが、終盤戦の9月26日のロッテ戦で左膝内側に死球を受け、「骨挫傷」でしばらく戦列を離れた。

その後クライマックスシリーズ・ファイナルで復帰。初戦で同点ホームランを放つ活躍を見せたが、日本シリーズでは打率.158、0本塁打、1盗塁、2打点と振るわなかった。

来季に間に合わせるための”決断”

左膝の状態が万全でなかったのは明らかだった。現在行われている「世界野球プレミア12」の出場を辞退していた。

だが、じつは右肘の状態は「シーズン終盤から、ずっと痛かった」と、先日話していた。プレミア12の出場については「日本シリーズではフル出場していたわけだし、小久保監督にも申し訳ない」とぎりぎりのタイミングまでかなり悩んでいたが、左膝の痛みに加えて右肘の手術を決断したことで辞退する結論に至ったようだ。

「今やっておけば、キャンプの最初の時期はどこまで出来るか分からないけど、シーズンには問題ないはず」

今オフは福岡市西戸崎の球団施設でリハビリ組に合流してトレーニングを行う予定だ。

「休むとか考えていない。やらなきゃいけないことはたくさんある。鍛えまくって体を強くしたい」

日本シリーズで不振だったことで、「自分はまだまだ、また一から」と気を引き締め直すように語っており、このオフは「トリプルスリー」からのさらなるレベルアップに本気で取り組む覚悟だ。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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