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球場グルメに革命を起こす! 球界初、ソフトバンク松田弁当がグランプリで入選

田尻耕太郎スポーツライター
自身プロデュースの弁当が入選したと知り喜ぶ、ソフトバンク松田

1202品応募からの入選

ソフトバンク松田宣浩がプロデュースした選手弁当が「FABEX主催 惣菜・べんとうグランプリ2017」で入選を果たしたことが分かった。同事務局から2月6日に発表された。

同グランプリは業界では最も格式高いとされており、1202品が出品した中の入選72品(その他金賞18品、優秀賞32品)に選ばれた。ソフトバンク球団関係者は「プロ野球界はもちろん、プロスポーツ界で例のない事のはずです」と興奮気味に話した。

入選したのは昨年ヤフオクドームの公式戦などで販売された「マッチ5和牛焼きすき弁当(1500円)」だ。プレミア部門(ハレの日やお祝いなどで食べる、高品質・プチ豪華なご馳走としての惣菜・弁当)での受賞となった。

松田行きつけの焼肉店「福岡玄風館」のA5和牛サーロインを贅沢に使用した弁当となっている。今シーズンもヤフオクドームで販売されるが、「背番号が3に変更になったために、ネーミングを変える予定です」とのことだ。

入選した「マッチ5和牛焼きすき弁当」
入選した「マッチ5和牛焼きすき弁当」

この入選が、球場グルメの概念を変えるのか

球場グルメ(スタジアムグルメ)が同グランプリで入選を果たした意味は大きい。

野球場の弁当や飲食物については、どうしても「高いのに美味しくない」というネガティブなイメージが拭えなかった。

ヤフオクドームの飲食関係を取り扱うテナント課の大山隆太課長は言う。

「球場グルメも魅力的な商品はたくさんあります。たとえばデパートの催事でも販売されるようなお弁当と同じ舞台で競って認められることで、世間一般にも評価されるものにしたかったんです」

今季から背番号3。「長嶋茂雄さんに憧れて」
今季から背番号3。「長嶋茂雄さんに憧れて」

いわゆるブランディング化に取り組んでいるところだ。

「社員の中でも『来年は金賞や優秀賞を』という声も上がるようになってきました」(大山課長)

従業員のヤル気向上にもつながっており、ヤフオクドームではさらに魅力あふれる商品が今後も生まれることが期待される。

また、8日には松田にもその報せが届き、「すごい!」と驚いていた。ただ、昨シーズンのヤフオクドームで最も売れた選手弁当は和田毅の「和田弁当」だと知ると、近くにいた和田をつかまえて「和田さん、どちらが真のナンバーワンか勝負しましょう!!」と宣戦布告(?)していた。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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