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<ガンバ大阪>福岡戦は前節に続き、スコアレスドローで終える。

高村美砂フリーランス・スポーツライター

リオ五輪に出場するU-23日本代表の藤春廣輝、井手口陽介がこの試合を最後にリオに向かうこともあり、『勝利』で送り出すことを合言葉に試合に臨んだガンバ大阪だったが、前半、再三の決定機を決め切れず。0−0で折り返すと、後半もチャンスこそ作り出したものの、最後までゴールネットを揺らせずに、前節同様に0−0で試合を終えた。試合後のガンバ大阪監督、選手のコメントをお届けする。

●長谷川健太監督

非常に悔しい試合でした。多くのサポーターが詰めかけていたのに、ホームで勝ち点1で終わってしまった。やはり簡単な相手ではない、というか、そんなチームはいないわけで、福岡も前節FC東京に逆転勝ちで勝っているわけで…でも、今日は点を獲りたかったし、勝ちたかったし、勝たなければいけない試合だったと思います。そういう思いは選手は前半からグラウンドで表現してくれたと思っています。ただチャンスを作って、シュートを打っても、最終的に枠の中にシュートを飛ばさないと勝つことはできない。5日間ありますけど、しっかりリフレッシュして次の柏とのアウェイ戦に向けてしっかり準備していきたいと思っています。

●MF倉田秋

決定機は作っても獲り切れなければ、勝ち点3を1に減らしてしまうことになる。今日はその気持ちの方が大きい。良い形は作れていたので、切り替えもよかったし、攻撃も本当に紙一重という…でもそれが入らなかったら、勝てないので。そこをしっかり突き詰めて…1点獲っていたら変わっていたとは思うんですけど、もったいなかったなという試合でした。

●DF岩下敬輔

(交代について)おそらくイエローを1枚もらっていたし、相手の城後選手に裏を一度、とられたシーンもあったので、それが理由だと思います。あのシーンはもう一度見直して、丹羽ちゃんとも確認しながらやりたい。(なかなか獲り切れない試合でした)前半あれだけチャンスがあったのに決め切れないとこういう展開になってしまう。そういう中でも我慢しながらやっていましたが…。セットプレーのチャンスもあったので決められばっていうところですけど、いずれにせよ、あれだけチャンスがあって決められないのでは勝てないのかなと思います。(久しぶりのJ1だったけど、前半は縦パスも積極的に入れて、それが効果的に活きているシーンも多かったと思いますが)あんなに…パトが裏に抜けなくなってなかなか入れられなくなりましたけど、やっぱり裏に抜ける選手がいてこそ、間で受ける選手がいきてくるので。そういう動きをしなくなるとチームとして機能しなくなる。そういうところを見逃さずに入れられる選手はたくさんいるのに、仕留めることばかりに気を取られだすと、ああいう展開になってしまうのかなと。やっぱりクロスで一本では、しっかり相手もついてくるし、パトでも決めきれないはず。点を獲りたい気持ちも分かりますけど、自分が、自分がっていうことになると、単調な攻撃しかできなくなるし。それでもギャップはできてチャンスは作れることはあるかも知れないけど、組織で向かってくる相手になるとなかなか打開はできないのかなと思います。(下位に取りこぼしている)ここ2試合本当にもったいない。チャンスがある中で決め切れていないのが今の現状で、そういうシーンでしっかり仕留めきれるチームにならなければいけないと思います。(個人的には久しぶりのJ1リーグでしたが?)そうですね。自分としては、そんなに悪くなかったし、ちょっとずつコンディションをあげてやっていければスピードにも慣れてくると思うので、より行ったり来たりの展開になったり、上位チームとの対戦になれば仕留められる選手がたくさんいると思うので、チャンスを作られないようにとか、しっかり対応できるようにしていきたい。

●MF井手口陽介

(勝っていきたかったというのが一番だと思いますが?)そうですね。2試合連続でスコアレスドローなのでリオに行く行かないに関わらず、チームとして勝たなければいけない試合だった。(攻撃が特に後半は単調になっていたように見えましたが)点を獲れない時こそ蹴るのではなくて、もっと崩していけたと思うので、そういうところでゴール前のクオリティというのは改善していかなければいけない。(井手口選手のシュートシーン、惜しかったですね)あと…5センチくらいでしたね。決められたら良かったんですけど。もっと練習します。

フリーランス・スポーツライター

雑誌社勤務を経て、98年よりフリーライターに。現在は、関西サッカー界を中心に活動する。ガンバ大阪やヴィッセル神戸の取材がメイン。著書『ガンバ大阪30年のものがたり』。

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