【JAZZ】新感覚派ピアニストが誘う日独の新接点(フロリアン・ウェーバー@ドイツ文化会館ホール )
“ジャズの醍醐味”と言われているライヴの“予習”をやっちゃおうというヴァーチャルな企画“出掛ける前からジャズ気分”。今回は、ドイツ・ケルンを拠点に活動するピアニスト、フロリアン・ウェーバーの公演。
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日本とドイツの文化交流を促進する目的でさまざまなイヴェントを企画しているドイツ文化センター内のホールで開催されるコンサート。
フロリアン・ウェーバーは1977年ドイツ・デトモルト生まれ。4歳でピアノを始め、高校生になるとクラシックとジャズのアンサンブルを学び、オーケストラのソリストとしてツアーに抜擢されるほどの腕前になっていたそうだ。1999年、バークリー音楽大学の全額奨学金を取得しボストンへ。ところが、最初は数学・物理・生物学を専攻しようとした変わり種。数年後、再び音楽への情熱が戻るとケルンのジョン・テイラー、ボストンのジョアン・ブラッキーンやポール・ブレイ、ニューヨークのリッチー・バイラークやリー・コニッツらに師事する。
2001年にモントルー・ジャズ・フェスティヴァルでスタインウェイ&サンズ賞を受賞したのを皮切りに活動の場を広げ、多くのジャズ・レジェンドたちのレコーディングにも参加。
リーダー・バンドとしてはトリオのMinsarah(ミンサラー)が高い評価を得ている。リー・コニッツをリーダーに迎えたクァルテットで行なったアメリカ西海岸とヨーロッパのツアーは大成功を収め、2007年には『ディープ・リー』というスタジオ録音アルバムを制作、2009年には同クァルテットでニューヨークの名門ジャズクラブ“ヴィレッジ・ヴァンガード”に出演し、ライヴ盤をリリース。ヴィレッジ・ヴァンガードのライヴ盤における初のドイツ人ピアニストというエピソードも。ちなみに2013年の東京JAZZにもリー・コニッツ・クァルテットの一員として来日している。
また近年では、ギターを加えたBiosphere(バイオスフィア)というバンドで、ジャズのみならずクラシックからエスニックに至る多彩な音楽性を混ぜ込んだアプローチに挑戦している。
当夜はメンバーに日本人ミュージシャンを迎え、日独の文化交流の一端を担うとともに、セッションの枠に収まらない刺激的なインタープレイの発露が期待される。
では、行ってきます!
●公演概要
フロリアン・ウェーバー・トリオ ジャズコンサート
11月18日(火) 開場18:30/開演19:00
会場:ドイツ文化会館ホール(赤坂)
出演:フロリアン・ウェーバー(ピアノ)、勘座光(ドラム)、寺尾陽介(ベース)