3チームがワイルドカードに並んでレギュラーシーズンを終えたら? ポストシーズン進出は2チーム
どちらのリーグも、地区優勝チームはすべて決まったが、ワイルドカード争いはまだもつれている。
ポストシーズンには、各リーグから5チームが出場する。地区優勝の3チームに加え、その3チームを除いた12チームのなかで勝率上位の2チームが、ワイルドカードを手にする。
12チーム中2チームが勝率1位に並んだ場合は、その両チームがワイルドカードとなる。勝率1位が1チームで、2位に2チームが並んだ場合は、2位の両チームがポストシーズンの前に「ワンゲーム・プレーオフ」を行い、勝ったチームがワイルドカードの2枠目を得る。
ただ、ナ・リーグは現在、ニューヨーク・メッツ、サンフランシスコ・ジャイアンツ、セントルイス・カーディナルスの3チームに、ワイルドカードの可能性がある。それぞれの直接対決はすでになく、3チームが162試合を終えて、85勝77敗あるいは86勝76敗で並んでもおかしくない。
その場合は「カーディナルス対メッツ」と「1試合目に敗れたチーム対ジャイアンツ」が行われ、それぞれの勝者がワイルドカードをゲットする。カーディナルスとメッツは1敗しても次に勝てばいいが、ジャイアンツは1敗したところで終わる。これは、ジャイアンツが両チームとの直接対決でそれぞれ3勝4敗と負け越しているためだ。
一方、ア・リーグでは、トロント・ブルージェイズ、ボルティモア・オリオールズ、デトロイト・タイガース、シアトル・マリナーズの4チームが、87勝75敗か88勝74敗で並ぶ可能性を持つ。こちらも直接対決は済んでいる。
4チームが同率1位の場合は、2チームずつに分かれて試合を行い、それぞれの勝者がワイルドカードを得る。その他に「3チームが同率1位」「3チームが同率2位」「2チームが同率2位」の場合も、ワイルドカードを決めるための試合が必要だ。
もっとも、複数のチームがポストシーズン出場枠に並び、どちらが出場できるかを決めなければならなかったケースにおいて、3チームもしくはそれ以上のチームが並んだことは過去に一度もない。さて、今シーズンは?