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毎日のちょっとしたことで幸せになる方法:心理学の実証的研究から

碓井真史社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC
笑顔の表情が幸せを生む!?

■感情が行動を生む?

楽しくなって、笑ってしまった。怒りが爆発して、怒鳴った。こんなことって、ありますね。感情が生まれて、そして行動が生まれる。当然です。当然だと、人は考えます。そりゃそうです。

でも、ミジンコもそうでしょうか。ミミズもそうでしょうか。表情や声はありませんが、良いものには近づき、嫌なものからは逃げますよね。けれども、ミジンコやミミズに感情はないでしょう。昆虫や魚はどうでしょう。腹が立って攻撃し、好きになって交尾しているでしょうか。物語のなかでは、虫や魚にも人間のような心がありますが、実際はそうではないでしょう。

どの段階で感情や意識が生まれるのかは、なかなか難しいですが、感情なしで行動している生き物はたくさんいます。

人間は違いますか? 突然の大きな物音、思わず目を見開いたり、立ち止まったり、しゃがみこんだり。そう、「思わず」です。びっくりしてから反応していたら、遅すぎるかもしれません。

人間の場合も、必ずしも感情があって次に行動が生まれるとは限りません。こういう話は、基礎科学の話や哲学の話しにもなりそうですが、もっと身近で、役立つ話も考えて見ましょう。

人は幸せだから笑顔になる? いいえ、時には笑顔になることで幸福感が高まることが、科学的に実証されています。毎日の生活の中の、ほんのちょっとした振る舞い方を変えるだけで、人の幸福感は上がっていくのです。

■行動が感情を生む?

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社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

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