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「谷垣幹事長続投へ」 毎日新聞、記事を削除

楊井人文弁護士

毎日新聞は8月1日、ニュースサイトに「自民党:谷垣幹事長続投へ」と題する記事を掲載した。しかし、同日午前中に削除された。Yahoo!トピックスからも毎日新聞の記事は削除された。毎日新聞はニュースサイトには同日午後0時半ごろ、「自民:幹事長に二階氏 首相、谷垣氏の続投断念」と題する新たな記事を配信。「首相はいったんは谷垣氏を続投させる意向を固めていたが、復帰の見通しがはっきりしないことから断念した」と報じたが、訂正は出していない。

毎日新聞社ツイッター(2016年8月1日)
毎日新聞社ツイッター(2016年8月1日)

同日付朝刊で他紙は「谷垣幹事長交代へ」(読売新聞)、「谷垣幹事長が辞意」(朝日新聞)と報道。NHKは同日早朝に「首相 自民党幹事長に二階氏を充てる方針」と報じていた。

自民党幹事長人事について、菅義偉官房長官は1日午前の記者会見でコメントをしなかったが、毎日新聞の当初報道が誤報だったとみられる。谷垣禎一幹事長は7月に自転車転倒事故で頸髄損傷のけがを負い、手術を受けたと報じられ、去就が注目されていた。

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出典:毎日新聞社ツイッター

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出典:毎日新聞社ツイッター

毎日新聞は1日付朝刊1面に「谷垣幹事長続投へ 自民」と見出しをつけた記事で、次のように報じていた。

安倍晋三首相は、3日に行う内閣改造・自民党役員人事で焦点となっている谷垣禎一幹事長について、続投させる意向を固めた。サイクリング中の事故で入院している谷垣氏は難色を示しているものの、最終的には首相の意向に従う見通しだ。

首相は、谷垣氏の手腕を高く評価しており、交代させれば政権運営に支障が出かねないと考えている。谷垣氏は事故で頸髄(けいずい)を損傷しており、まひが残る可能性もあるが、首相は幹事長職を続けることは可能と判断した。3日までに谷垣氏が退院する見通しはないが、9月中旬からの秋の臨時国会までの復帰を期待する。当面は細田博之幹事長代行が職務を担う。

出典:毎日新聞2016年8月1日付朝刊1面

弁護士

慶應義塾大学総合政策学部卒業後、産経新聞記者を経て、2008年、弁護士登録。2012年より誤報検証サイトGoHooを運営(〜2019年)。2017年、ファクトチェック・イニシアティブ(FIJ)発起人、事務局長兼理事を約6年務めた。2018年、共著『ファクトチェックとは何か』出版(尾崎行雄記念財団ブックオブイヤー)。2023年、Yahoo!ニュース個人「10周年オーサースピリット賞」受賞。現在、ニュースレター「楊井人文のニュースの読み方」配信中。ベリーベスト法律事務所弁護士、日本公共利益研究所主任研究員。

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