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「本気」になったら気を付けるべき2つのポイント

横山信弘経営コラムニスト

何かに打ち込み、「本気」になることは多くの場合、悪いことではありません。恋に本気になる。ダイエットに本気になる。就活に本気になる。英会話習得に本気になる。大学受験に本気になる。仕事の目標達成に本気になる……。いろいろな「本気」がありますが、「本気」になればなるほど、周囲の人は応援してくれることでしょう。

「本気」になるということは、その物事に対する意識が自然と集中しまう状態を指しています。無意識のうちに脳が焦点を合わせ、没入し、本来ならストレスを感じることも簡単にやってのけてしまう力を発揮します。

本気になっている人の特徴は3つ。

● 意識が外に向いている

● 一定の期間、持続する

● 能動的・主体的になる

「本気」の人は、意識が内側にこもることがなく、常に外へ向いています。その状態は1日や2日で終わることはなく、自分の目的が成就するまで持続することが多いでしょう。行動は受動的ではなく、能動的です。そのため誰かの行動がないと先へ進めないケースでは、その行動が終わることを待つことができません。したがって周囲の人は、その漏れ出てくる「本気度」を何度も目の当たりにするはずです。

周りの人から、

「この前、ダイエットするって言ってたけど、本気なの?」

「今期こそは本気で結果を出すと宣言していたが、本気でそう思っているのか?」

などと質問・確認されることはありません。近しい人であればあるほど、当該人物から「本気度」はムンムン伝わってくるものであるからです。

さて「本気」になったら気を付けるべきことが2つあります。それは、

■ 周りに迷惑をかける恐れがある

■ 健康を害する恐れがある

……の2つです

前述したとおり、何事も本気になってしまうと、そのことばかりを考える状態となります。これが短期的なものならともかく、試験合格や恋の成就といった、ある一定の成果が手に入るまで続くわけですから、周囲の人に迷惑をかける危険性は高いと言えます。本気になればなるほどワガママになってしまうもの。本気となっている物事には意識は集中しますが、それ以外への配慮を怠ることが多いのです。周りの人たち、応援してくれる人たちに感謝する気持ちを忘れてはいけませんね。

また「本気」になりすぎると、自分の体への配慮も忘れがちになります。健康を害する、ということもあり得ます。特に「時間管理」は気を付けるべきでしょう。試験対策やビジネスに対する姿勢など、時間を忘れて熱中してしまうことが多々あるはずです。寝食を忘れて没頭することもあるからです。

「本気」になると、常識という名のブレーキが効きづらくなります。アクセルとブレーキの調整ができないのは本気になっている証拠ですが、定期的に自分を客観視するタイミングが欲しいですね。

【参考記事】

「本気」と「遊び」の違いとは? 見分ける3つのポイント

経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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