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「応援したくなる人」に共通する3つのポイント

横山信弘経営コラムニスト
あなたは本当に応援されているか?(写真:アフロ)

たとえばあなたは、食べた美味しい料理を毎日のようにフェイスブックやインスタグラムにアップしている人を応援したくなるだろうか。その投稿に「いいね!」を押すかもしれませんが、「応援するか?」と言われるといかがでしょうか。

たとえばあなたは、大小さまざまなM&Aの案件を巧みな話術でまとめて、多くの人から羨望の眼差しを向けられている投資銀行のエリートを応援したくなるでしょうか。「すごいな」と思うかもしれませんが、「応援するか?」と言われるといかがでしょうか。

怠けている人、ネガティブ思考の人、何も夢を持たず、何の目標をもめざそうとしていない人を応援はしないだろう、ということは誰でもわかります。

それだけでなく、「現状に満足している人」もしくは「現状に満足してそうに見える人」は応援されづらいとも言えるでしょう。つまり「リア充」を前面に押し出し、「リアルが充実している今の私を見て」とアピールする人は、たとえ何かを必死にやろうとしていても、応援されづらいのです。すでに結果を出してそうに見えてバリバリやっている人も、応援したいとは思えないもの。

応援したくなる人の共通するポイントは3つです。

1)具体的な何かをめざしている人

2)そのために、やりたくないこと、不得手なこともやっている人

3)応援しない人を気にしない人

1)は、「期限」と「数値目標」が明確である、という意味です。具体的である、とはそういうこと。

「いつか会社を起業したい」「将来は人に役立つ仕事をしたい」……などと抽象的な表現していると、「応援してるよ」「頑張ってね」と口で言われるだけです。めざしている内容そのものも「口だけ」っぽく聞こえるからです。

また、英語が好きで、英語の勉強を一所懸命やっている人なども応援されづらいでしょう。具体的な目標に向かって頑張っていたとしても、自分が好きなことをやっているのであれば、「草葉の陰から応援しています」と言われるだけです。

最後の「応援しない人を気にしない人」というのは大事です。自分の知り合いが10人いたとします。そのうち具体的に応援してくれる人が3人で、応援してくれない人が7人いるとしたら、その7人を非難しないこと。

「夢に向かっている君の姿に感動した。何か困ったことがあったら何でも言ってくれ。全力で応援するよ」

と言っていたのに、実際に声を掛けると及び腰になる人はたくさんいます。すると、

「応援してると口では言うけど、具体的には何もサポートしてくれない」

などと愚痴をこぼしたくもなるでしょう。しかし、実際に応援してくれる3人に目を向けるべきです。そしてその3人に感謝するのです。3人では足りない場合、応援してくれない7人に目を向けず、他の人に声を掛けていきましょう。

健気な姿で、ひたむきに頑張っている人に、多くの人は胸を打たれ、心から応援したくなるものです。そして自分自身が誰かの助けによって、大きな目標を達成した経験がある人が、頑張っている人を見ると放っておけなくなるものです。

「応援する」と言っても、結局は何も具体的にアクションしない人は、そのような切羽詰まった経験が過去になかったに違いありません。たとえ応援されても具体的な力を発揮してくれないので、気にすることはないのです。

経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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