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アイドリング!!!全員卒業、19号・橘ゆりかの夢「サッカーファンとアイドルファンをつなげる存在に」

浅野祐介OneNews編集長
(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
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――10月31日をもってアイドリング!!!は所属メンバー全員が卒業。10月5日には武道館でラストライブが開催されました。

アイドリング!!!が単独で武道館に立つのは初めてだったんです。ステージも、初めての試みでトロッコに乗ったり、メインステージから花道、サブステージがあって、どの角度からでもお客さんから見えるように設計されていて、すごく距離が近くて、今まで応援してくれた人たちに楽しんでもらえたんじゃないかなって思っています。

――武道館の緊張感というのはありましたか?

ぶっちゃけ、すごくありました(笑)。武道館に立たせてもらえるのはうれしいけど、平日(月曜)だし、お客さん来てくれるのかなって、普通に不安でした。でも、実際にオープニングが始まって幕が開いたとき、3階席の端までサイリウムが“ブワって”光って見えて、「よかったぁー!」って。気持ちが高まりました。「やっときた、本番だー!」って(笑)。

――やはり武道館は特別ですか?

そうですね、いろんなアイドルさんも目指している場所じゃないですか。アイドリング!!!最後のライブを、そんな歴史ある舞台でできて、孫の代まで自慢します(笑)。「おばあちゃん、武道館に立ったんだよ」って自慢するのを目標に、これから生きていきます(笑)。

――橘さんがアイドリング!!!に加入してから約6年、活動がいったん終了となります。今はどう感じていますか?

ちょっと解放感もあります。武道館ライブまでは、ずっとリハーサル、リハーサルでピリピリしていて、本番当日も、ゲネプロ(リハーサル)をがっつりやって、それこそ1日2公演みたいに。それくらい緊張感と疲労感が半端なかったんですけど、今は「もうリハーサルやらなくていいんだー」って、「楽しかったー」って感じですね。しんみりっていう感じじゃなくて、武道館ライブは『お祭り』がテーマだったので、泣かせるような曲はあまり歌わずに、本当のラストは10月31日だから、とっておくというか、10月31日が“そういう日”なのかなって。だから、武道館ではそういう気持ちじゃなく、「とにかく楽しもう!」って、みんなやっていたんじゃないかなと思います。

――アンコールのとき、メンバー全員から振り付けの村上陽子先生へのサプライズメッセージがありましたね。

そこで初めて、グッときちゃいました。今までも、アイドリング!!!はスタッフさんいじりとかは多かったと思うんです。でも、クローズアップはしてこなくて、(村上先生は)ライブ構成なんかもずっとつきっきりでやってくれて、「最後は何か言えたらいいね」ってメンバーとも話をしていました。前日に、メンバー同士で話し合って、当日もスタッフさんに事前に言うとすぐに情報が伝わってしまうので(笑)、一人のスタッフの方にだけ先生のアテンドをお願いして、本当のサプライズになったんじゃないかなって思います。先生もびっくりしたと思いますよ(笑)。

――ライブではバカリズムさんの乱入もありました。

もう、すごかったですね(笑)。升野さんは、今までもライブに出てくださっていて、誰かの卒業ライブには絶対に駆け付けてくださっていました。森本(さやか)アナウンサーも含め、アイドリング!!!ファミリー感が出てたかなって思います。

――バカリズムさんは番組スタート時からMCとして出演されていましたが、実際に共演されていていかがでしたか?

感覚的には、“親戚のおじさん”です(笑)。升野さんも「親戚の子たちって感じ」って仰っていて、「アイドルと芸人がくっついちゃったらどうしよう?」なんて心配をするファンの方もいないし、私たちの扱いがあまりに雑だからですね(笑)。きっぱりとした関係です。“師匠と弟子”みたいな(笑)。

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サッカーとアイドルの共通点

――2009年に3期生・19号として加入しました。加入した当初と今の、変化した部分というのはありますか?

何だろう、全部変わっちゃいました。私は歌もダンスもそれまでまったくやったことがなくて、アイドリング!!!に入ってから始めたんです。いろんなステージを経験させてもらって、歌ったりダンスをしたりすることがどんどん楽しくなっていったんです。最初は全然覚えられないし、下手だったから嫌で、「あんまり見ないでください」って思っていたんですけど、最後は胸を張って「見てください!」って感じでできたかなと。そこは、だいぶ変わりましたね。

――アイドリング!!!時代の印象深い思い出をあげるとしたら?

いっぱい海外に行ったこと! 初めて飛行機に乗ったのもアイドリング!!!がきっかけでした。沖縄に撮影に行ったり、グアムとハワイにも行きましたし、フランスにはアイドルカルチャーを伝えに行くということで、Japan Expo(2012年に参加)で。台湾でも、がっつりライブをさせてもらって、初めて空港で出待ちしてもらったんです! 現地のファンの人の“熱烈歓迎!”っていうのがすごく感じられてびっくりしました。海外タレント気取りじゃないですけど(笑)、「ありがとうございまーす!」って手を振って、現地のテレビや新聞にも載ったみたいです。

――海外ではオフの時間もありましたか?

ありました。オフっぽいけど、ずっとデジカメを回しているっていう感じでした。マッサージ屋さんとかも行ったりしました。

――どの国が一番印象に残っていますか?

うーん、やっぱりフランスかな。なかなか行ける機会もないですし、たまたま選抜の5人に選ばれて超ラッキーでした。空き時間にルーブル美術館を見学したりしましたし、そのときはコスプレ番組の企画もあって『エヴァンゲリオン』のアスカの衣装を着させてもらいました。フランスのファンのリアクションが本当に良くって、新たなファン層に出会った感じがしました。超遠かったですけど、直行便で、たまたま席が空いていて、4列シートを独り占めしました(笑)。もう寝っぱなしで、一回も起きなかったです(笑)。

――他に思い出に残っている場所は?

西川貴教さんが主催されているイナズマロック フェスに出させてもらって(2012年に出演)、開催地が滋賀県、私の地元なんですよ! 家族や友達、親戚も来てくれて、やっぱりメンバーが地元を知ってくれたのがうれしくって。「なんでみんながここにいるんだろう?」って変な感覚でしたし、特別でしたね。

――自分の中の盛り上がりも違いましたか?

全然違います! 勝手に“自分が主役だ”って(笑)。地元ですし。よそのイベントだと「アイドロング!!!」も、だいぶ主役ヅラしちゃいました(笑)。おかげさまで、3回も味の素スタジアムでライブをやらせてもらって、最初のきっかけは、セレッソ大阪さんといろいろあったというのがありましたけど(苦笑)、逆に今思えばいいきっかけになったなって。アウェーのキンチョウスタジアム(大阪府)で初めて“東京の女”と名乗った瞬間でした(笑)。

――(2012年シーズン、セレッソ大阪対FC東京戦のハーフタイム)FC東京ユニフォームを着てアウェイのキンチョウスタジアムで歌う、記憶に残る瞬間でしたね(笑)。

あれをきっかけに『FC東京ビバパラダイス』の知名度も上がったというか、「レポーターの橘ゆりかちゃんだ!」って覚えてもらえるようになりました。

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FC東京への愛情は強まる一方

――FC東京とのつながりなど、仕事を通じて、サッカーへの思いが変化した部分はありますか?

サッカーってもっと「遠いもの」だと思っていたんですけど、実は「アイドルとちょっと似てるな」って思うところがたくさん見つかりました。応援してくれる人がアツいとか、地方に行ってもあったかく応援してくれるとか、そういう共通点もありますし、私たちはバラエティ番組などでトークもさせてもらうので、ちゃんと丁寧にパスをすることと、雑に(話を)振らないことも似ているな、とか。雑にやってしまうと、うまくトークが進まなかったりするので、パスもそうですよね。そういうところは似てるかなって思いました。

――FC東京の選手とは、ほぼ全員コミュニケーションを取っていますよね。

そうですね、インタビューとかで。小平の練習場でも、時間があれば会話をしていますし。

――小平ではまだ“イジられキャラ”ですか?

そうかもしれないです(笑)。でも、みんな、お兄ちゃんみたいに優しいし、面白いです。吉本(一謙)選手、河野(広貴)選手は武道館にも来てくれたんです。

――FC東京の選手とのやり取りの中で、思い出深いエピソードはありますか?

渋谷でアイドリング!!!の定期ライブをしていたんですけど、私の誕生日ライブのときに、サプライズで森重(真人)選手が「誕生日おめでとうございます!」ってボイスメッセージを贈ってくれたんです! 「あの森重選手!?」ってみんなも騒然として(笑)。本当にありがたかったです。オフシーズンの頃だったと思いますが、クラブとしてメッセージをくれて、感動しました。うるっときました。もう、「宝物!」って。あと、成人イベントのときは徳永(悠平)選手からビデオメッセージが届きました。本当に、優しい選手ばかりなんです。

――一番最初にインタビューした選手は?

石川直宏選手です。で、初の単独インタビューは権田(修一)選手。

――サッカー選手へのインタビュー、最初はどんな気持ちでしたか?

めっちゃ緊張しました! ピリピリしていたらどうしようって。

――サポーターからの認知度も上がってきましたね。

小平グラウンドは、月に1、2回のペースで行ってますし、味スタはほぼ毎試合行っています。サポーターの方に覚えていただいているみたいで、とてもうれしいです。

――初めてミックスゾーン(試合後の取材用エリア)に入ったときは、どうでしたか?

異様な雰囲気すぎて……選手の人を見ても、声をかけるのとか気まずそうって思ってしまいました。選手の方はほぼ360度囲まれていて、テレビではそこまでわからないじゃないですか。メディアの人も必死ですし、他の人では読めないような字でメモを取ったり。でも、「ものを伝える」ってことの現場は、こういう感じなんだなって思いました。

――FC東京への愛情は強まる一方ですか?

本当に、めちゃくちゃいいクラブです! 立地も良くって、味スタはアクセスもいいし、サポーターも明るくて勢いがあっていいですね。私も、飛田給駅から歩いて行ってるんです。

――気づかれないですか?

カメラがいないときは、フツーにいるので大丈夫です(笑)。

――マインツに移籍した武藤嘉紀選手との接点は?

武藤選手がFC東京に加入してすぐに、インタビューさせてもらったんです。たまたま、その日予定していた選手が遅れていて、その間に「武藤、先に出たら?」って回ってきて。急だったので(取材用の)資料も準備していなかったんですけど、同い年だし、とても気楽に、聞きたいことを聞くことができました。めっちゃ好青年でしたよー。そのころから、ずっと好青年です。

――FC東京のサポーターとして、武藤選手をドイツに快く送り出せましたか?

そうですね、頑張ってほしいんです。同い年っていうのも大きくて、すごく期待値が高いっていうか、結婚して、海外で勝負して、っていうのが本当にすごいなって。

――同い年として負けてられない?

そうですね(笑)、気持ちは。活躍を見ていると励みになります。

――FC東京というつながりが、映画『ユルネバ』にもつながりましたね。サッカー、FC東京にフォーカスした映画でしたが、出演をあらためて振り返ってみていかがですか?

あの出演がきっかけで、サポーターの人の気持ちがもっとわかった気がしました。強いから、勝っているから好きっていうんじゃなくて、水面下というか普段の練習から見ているサポーターがたくさんいるし、頑張っている選手には気持ちを注いであげたいんだなっていうのが、主人公の姿から読み取れました。植田朝日さんはこういうことを言っているんだなって。

――植田朝日さんとの最初の出会いは?

最初の2012年のシーズンのとき、レポーターをしていたら向こうから連絡があって、「ゲストで舞台に出てほしい」というオファーが届いたんです。「はい、いいですよ」って。

――それまで植田朝日という存在を知っていましたか?

すみません……実は知らなかったんですけど、「植田さんとお仕事したんです」って言ったら、特にサッカー好きの方は皆さん知っていて、「どれだけすごい人なの!?」って驚きました。ただの明るいおじさんじゃなかった(笑)。

“女子っぽいこと”をしたい

――では、今後の活動について教えてください。個人的に興味のある分野とか、やってみたいことはありますか?

最近できたんですけど、健康診断です。私、成人してから一回も健康診断を受けたことがなくて……。受け方もわからなくて、どういう検査項目があるかも知らなくて。これまでは若さにかまけていたんですけど、これからはちゃんとしていきたいと思っています。血液検査とかも、興味があります。

――なるほど、健康診断は受けたほうがいいですね(笑)。仕事ではいかがですか?

なんだろう…“女子っぽいこと”をしたいです。「オシャレごはん作りました」とか「オシャレ写真撮りました」とか、アイドリング!!!でそういうことをやると、みんなに「オシャレぶっちゃって~」っていじられるんですよ(笑)。あとは、アートっぽいこともしてみたいです。

――2016年にはリオ・オリンピックもありますが、サッカーもそうですし、スポーツの分野はどうですか?

「勝手に行く」とか(笑)。サッカーはアンダーなら同世代ですし。自分の同世代が世界で頑張っている姿を見るだけで泣けてきます。「自分はなんてダメなやつなんだー」って。中島(翔哉)選手とかも、身近なリオ世代の選手ですが、「なんて立派なんだ!」って思わされます。ストイックだし、練習へのこだわりもあって、「それに比べて自分は……」って。でも、そういうのがすごく刺激になります。その世代では代表で注目されているけど、FC東京ではまだあまり試合に出ていなかったりして、そういう葛藤もあると思うんですけど、考えたら泣きそうになります。

――新レギュラー番組『ミュージック☆エクスプレス』について教えてもらえますか?

音楽番組で、ダブルMCの一人を担当させてもらっています。これまでそういう番組では芸人さんとご一緒させてもらうことが多かったんですけど、今回は違うので「自分でちゃんと回せるかな?」って不安も少しあります。冗談もちゃんと言えるように、アーティストの方々の話もちゃんと引き出せるようにって思っています。そのあたりは、ふだんのビバパラで鍛えた“引出し力”を、アーティストさんに向けて発揮できたらと思います。

――“引出し力”が上がった自信はありますか?

めっちゃ上がりました! もともと自分から話したり、打開していったりするタイプじゃなかったんですけど、そこは変わりましたね。普段は友達といても聞き手役が多いので。

――スポーツ選手から引き出せたら自信を持っていいと思いますよ。

でも、難しいです。アーティストさんも、きっと……。これまでは「アイドルだから聞けた」という部分もあったと思うんです。くだけたというか、ゆるい質問でも聞けたというところがありますし。その辺のトーク力は今後、磨いていきたいと思います。

――サッカーの取材で、特に最初のころ、きつかったことはありますか?

負けている試合を見るのがつらかったです。この後、質問しなきゃいけないし、重い空気だろうし、どうしようって。試合の後のことまで考えて、でも聞かなきゃいけないなって。

――そういうときの“橘ゆりか流の引出し方”はありますか?

最後は前向きな方向につなげるようにしています。「この先は、勝ち点を重ねて行ってくださいね」とか。皆さんが落ち込んでいるのもわかるので、向こうもあまりコメントしたくないでしょうし。逆に聞きたいです、どうしたらいいですか?

――橘さんと違ってサポーターとしての立場がないところは、逆にメディアという立場のほうがやりやすい点はあるかもしれませんね。慮りつつも、聞くことは聞く、それが相手にとってもメディアのスタンスとしては理解されますし、例えばFC東京に対しても、橘さんの立場よりもメディアとしては引いた立場でいていいわけですから。逆に言うと、選手も「断ってもいいでしょ」というスタンスも許されます。ミックスゾーンで素通りしていく選手も、試合の結果によってはありますよ。

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アイドリング!!!もサッカーも、私にたくさんの出会いを与えてくれた

――質問をアイドリング!!!に戻しましょう。アイドリング!!!では、バラエティだったり、歌やダンス、映画だったり、実に様々な経験をしたと思いますが、これから「これをもっと上達させたい」とか「これを極めたい」といったジャンルはありますか?

今の時点で「これ!」というのは難しいんですけど、とにかく人前に出続けることが大事なんじゃないかなって思っています。アイドリング!!!って、CSでずっと放送があったんです。ほぼ毎日再放送があったりして、ずっとファンの方に見てもらえる状況だったんですけど、それがなくなると、急にさみしくなるというか、疎遠になるというか……。だから、会うきっかけや見てもらうきっかけをなくさずにできたらなって思います。

――武道館ライブは12月23日にブルーレイで発売されます。特典映像にリハーサルや舞台裏なども収録されるそうですが、見どころは?

実は発売日が誕生日なんです(笑)。舞台裏は山ほど収録されると思います! “最後”っていう思い入れの強さが、みんな出ていたと思いますし、入ったばかりのときは歌もダンスも全然できなかったのに、最後は「こんなにキラキラしていたんだな」、「アイドルしていたんだな」って見てくれたらうれしいです。

――アイドリング!!!のメンバーで良かったな、というところは?

本当にいろんなことをやらせてもらえていたので、「なにもかも」ですね。ほかのグループだったらやらせてもらえなかったようなこともあると思うんです。歌にこだわったり、ダンスをたくさん練習したりっていうのはあると思うんですけど、全方位的に鍛えてもらった特殊なグループだと思うので、そこは逆に強みだったんだなって改めて感じています。トークもそうですし、タレントスキルをめちゃくちゃ上げさせてもらえたなって思います。

――寂しさはいかがですか?

終わってみたら、ありますね。今までは定期ライブも毎週あったので。あとは、メンバーともあまり会わなくなるのがヘンな感じです。それこそ毎日のように会っていたので……。

――メンバーのみんなに伝えたいことはありますか?

私は一人っ子で、末っ子体質だったんですけど、年上のメンバーにはだいぶお世話になったし、イジってもらえたし。逆に後輩メンバーからは全然慕われてなかったんですけど(笑)、それでも最後は「一緒に写真撮りましょう」って言ってくれたり、「大好きです!」ってギュッとしてくれたりして、「口だけじゃなかったんだ! 本当に慕ってくれてたんだ!よかった~」って思いました(笑)。それぞれ、みんながいい距離感を持てていたんじゃないかなって思います。また違う場所というか、仕事で会えるのが楽しみだし、貴重な存在です。「お互いに成長して、また会いましょう!」って思っています。

――では、ファンの方へのメッセージをお願いできますか。

私って、ふっつーの女の子なんです。ちょっとテレビに出させてもらっているから、いろいろできるように見えるっぽいんですけど、内面は本当に普通。なので、そこから無理矢理魅力を探してもらったり(笑)、こういうところが素敵だよって見つけ出してくれて、それを伝えてくれて、そういうのが自分のプラスになっていたんだなって思いましたし、普段の握手会でも「この前番組見たよ」とか「ブログ見てるよ」って、小さいことでも伝えてくれていたことが本当にありがたかったなって思いますね。

――ファンの存在が橘さんを育ててくれた部分はありますか?

それが大きいです。「いいところを見つけてくれてありがとう」って思います。アイドルでも、タレントでも、たくさんの人がいるから、目移りしちゃうかもしれないじゃないですか。それなのに、その中で応援してくれて本当にありがとうって思います。明るいファンの方が多くて、接していて楽しかったです。アイドリング!!!が伸び悩んでいた時期も離れないでずっと見ていてくれた人もいますし、一緒に年を取ったね、って笑いながら言えるような関係だったと思うので、これからも、お願いしたいです(笑)。なんか、恥ずかしいですね(笑)。

――アイドリング!!!を終え、「今後、橘ゆりかのここを楽しみにしていてください!」というところを教えてください。健康診断以外でお願いします(笑)。

今まで学んできたことを生かせるように、この芸能のお仕事を続けていきたいですし、ちゃんと、今までみたいに定期ライブがなくて会える場所が減ってしまう分、ブログやTwitterでもっとまめに発信したいなって思います! 全然まめじゃないので、そこは変わらないとですね(笑)。ブーイング!!!もやっていきたいです。11月にライブが3本、12月にもワンマンライブがあるので、他のメンバーに比べたら会えるチャンスもあると思うので、皆さんにさみしい思いをさせないように、頑張ります!

――サッカーがきっかけになった出会いやつながりも多いですよね。実際、僕がサッカーキングで橘さんにお会いしたときは19歳のときですか?

はい。19歳ですね。

――今後、サッカーとはどういうふうに関わっていきたいですか?

もう、習慣なんですよ。週末は、味スタに行くとか、サイトで情報をチェックするとか、これからも続けていきたいなって思います。逆に試合がないときは「週末どうしよう?」ってなるし、アウェーで試合に行かれないときは「サポーターのみんなは行ってるのにな~」って思ってます。

――橘さんは、サッカーファンとアイドルファンをつなげる存在だったと思います。

「アイドルファンだったけど、サッカーを見るようになりました!」とか、逆に、「サッカーばっかりだったけどアイドルもいいですね」っていってくれる方がいて、とてもうれしいです。

――FC東京という“クラブの色”がしっかりついて、サッカーでしっかりした関係値を築いてきたアイドルというのはとても珍しい存在だなとも思います。今後サッカーが普及していく上でも、橘さんのような存在はすごく大事だと思いますし、いつか、植田朝日のポジションを……いかがですか?

声をからして「いくぞ!」って(笑)。でも、日本代表戦で『サマーライオン』が歌われたらうれしいですね。そうなったら感動で、きっと泣いちゃう。アイドリング!!!ファンの人が特に泣いちゃうと思います。とにかく、アイドリング!!!もサッカーも、私にたくさんの出会いを与えてくれた存在です。その出会いを大切に、これからも一生懸命、楽しくがんばっていきたいと思います!

OneNews編集長

編集者/KKベストセラーズで『Street JACK』などファッション誌の編集者として活動し、その後、株式会社フロムワンで雑誌『ワールドサッカーキング』、Webメディア『サッカーキング』 編集長を務めた。現在は株式会社KADOKAWAに所属。『ウォーカープラス』編集長を卒業後、動画の領域でウォーカー、レタスクラブ、ザテレビジョン、ダ・ヴィンチを担当。2022年3月に無料のプレスリリース配信サービス「PressWalker」をスタートし、同年9月、「OneNews」創刊編集長に就任。

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