3位決定戦の相手は、アメリカ。育成年代の集大成となるラストマッチでヤングなでしこは輝くか（２）

松原渓

スポーツジャーナリスト

2016/12/3(土) 6:30

パプアニューギニアで開催されているU-20女子ワールドカップは、今日（3日）、決勝と3位決定戦が行われる。日本は3位決定戦でアメリカと対戦する。

キックオフは16:00（日本時間15:00）。

3位決定戦の相手は、アメリカ。育成年代の集大成となるラストマッチでヤングなでしこは輝くか（１）

【監督・選手コメント（U-20アメリカ代表戦前）】

高倉監督(試合前日)

ーー3位決定戦に向けて、今の心境をお聞かせください。

一番大きな目標には届かなかったので、非常に残念ですけれども、全員気持ちは切り替わっています。とにかくメダルを持って帰るために、一丸となってやっていこうという感じです。

ーー相手の守備をどのように崩す狙いを持っていらっしゃいますか？

相手がブロックを作って中盤から奪いにくることは想定できます。その中で、今まで通り、多くの選手が絡んで相手に的を絞らせずにボールを運びながら、アイデアのあるサッカーをして、最後はしっかり（ゴールを）仕止めたいですね。

ーーこのチームで戦う最後の試合になりますが、どのようなサッカーを見せたいですか？

すごくいい選手が揃っているチームだと思います。いろいろな選手のアイデアを出しながら、全員がいつも繋がって一体になっている、攻守に連動性のある、見ていて面白いサッカーをしたいです。

ーーメダルがかかる試合ですが、それ以外に選手たちに感じて欲しいものはどのようなことでしょうか？

本番でしか味わえない、勝負のあやであるとか、ゲームの中でのワンプレーの重みというものがあります。(準決勝で)フランスと良い試合をやっても勝てなかった理由を、私もずっと考えていますけれど、選手もそれを考えていると思います。惜しい試合だったとか、いい内容だったということではなくて、勝つために何が必要かということを得てほしいです。一つひとつのプレーや、ボールを持っている時と持っていない時の動きの質であったり、こだわりであったり、そういうものを学んで、持ち帰ってほしいですね。

DF 乗松瑠華（試合前々日公式会見）

ーー３位決定戦に向けて、どのような意気込みで臨まれますか？

このチームで戦う最後のゲームになりますし、メダルを賭けた戦いになるので、絶対に勝ちたいです。

ーー日本とアメリカは、過去にA代表同士がワールドカップやオリンピックの決勝で競い合いましたが、どのような印象を持っていますか？

小さい頃、自分がなでしこジャパンに入りたいと思って試合を観るようになった頃から、アメリカはずっと強い国というイメージがあります。いつかワールドカップの舞台で対戦したいと思っていたので、3位決定戦の舞台で、憧れていたアメリカと対戦できるのがとても楽しみです。

DF 北川ひかる（試合前々日）

ーーこの大会を通じて、個人としてはここまでどのように成長して来られたと思いますか？

グループリーグでは自分のパフォーマンスが良くなかったのですが、１試合ごとに悪いところは修正してきました。決勝トーナメントでは、徐々に自分のプレーを取り戻すことが出来ていると思います。自分らしさという面では、もっと攻撃参加で得点に絡んだり、チームを自分が中心となって盛り上げていかなければいけないと思うのですが、それがまだできていないのは反省点です。次の試合でしっかりと見せていきたいと思います。

ーーフランスとの準決勝の敗戦を、今後に向けてどのようにつなげていきたいと考えていますか？

フランスに負けてしまった後は、何が何だかよく分かっていませんでした。でも、落ち着いて考えてみたら、世界で勝つためにはもっと基準を上げてトレーニングしていかないと勝てないと感じました。ここからが、（自分自身が）なでしこジャパンに入っていくためのスタートだと思います。

ーー3位決定戦ではどのようなプレーをイメージされていますか？

今、できることを精一杯やる、ということを強く意識しています。まだできることはたくさんありますし、自分の良さを最大限に出していきたいです。たくさん応援してくれている方がいるので、絶対にメダルを持って帰りたいですし、もし最初に相手に点を入れられてしまったとしても、日本らしいサッカーで得点して、勝利することが一番大事だと思います。