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米国ホンダ「運転中はスマホをしまって、前を見よう」キャンペーン動画制作

佐藤仁学術研究員・著述家
(写真:アフロ)

米国ホンダは2016年4月に「ながらスマホ」は危険であることをアピールした動画を制作した。

アメリカでは4月は「ながら運転防止月間(Distracted Driving Awareness Month)」であり、運転中のスマホ利用による危険を訴えるキャンペーンが企業や当局によって積極的に展開されている。先日はソフトバンク傘下の通信事業者スプリントが「運転スマホ」を注意するための彫刻を自動車で制作して展示していることを紹介した。

米国ホンダの「運転スマホ」防止のキャンペーン(Honda)
米国ホンダの「運転スマホ」防止のキャンペーン(Honda)

「ながらスマホ」をした結果・・・をアピールしたキャンペーン動画

米国ホンダでは、ミレニアム世代(10~20代の若者)をターゲットとして『「ながらスマホ」をしていたら、思わぬことになってしまう。だから運転中も危険だから、スマホを利用するのは絶対にやめよう。前を見て運転に集中しよう』ということを訴求するために、様々なシーンで「ながらスマホ」をしていた結果を紹介する動画を制作した。

動画の最後に「PHONE down, EYES up(運転中はスマホをしまって、前を見よう)」というメッセージで、安全運転をアピールしている。現在6本公開されている。SNSでも「#PhoneDownEyesUp」のハッシュタグで拡散している。もちろんミレニアム世代以外でも「運転スマホ」は危険だ。アメリカでは「運転スマホ」が原因による事故で1日8人が死亡しており、1,161人が負傷しているそうだ。特に若い世代が運転中にスマホをいじっていて、それが原因で死亡事故が多発しており、多くの悲惨なニュースになっている。

以下にホンダが制作した動画を紹介しておく。ここに出ている動画のシーンは日常の中で思い当たるものもあるだろう。これら動画に出てくるシーンは笑い話で済むものもあるだろうが、自動車を運転中のスマホ操作は死亡事故に繋がるので絶対にやめるべきだ。危険さは「歩きスマホ」の比ではない。

「自転車スマホ」も危険だからやめるべき

自転車も同じである。最近、日本でも自転車に乗りながらスマホを操作している人が多く、非常に危険だ。自分では「自分は大丈夫、周りも見えているから問題ない」と勝手に思い込んでいるだろうが、絶対にそのようなことはない。「自転車スマホ」は車にぶつかって死んだり大怪我をするリスクのほかに、自分が歩行者にぶつかってしまい、加害者になることもある。危険だから「自転車スマホ」も絶対にやめるべきだ。良いことは何もない。

1. 「パンケーキを焼きながら」スマホをしていたら

2. 「娘の髪の毛を切りながら」スマホをしていたら

3. 「ペットの世話をしながら」スマホをしていたら

4. 「トレーニングしながら」スマホをしていたら

5. 「掃除機かけながら」スマホをしていたら

6. 「庭の手入れしながら」スマホをしていたら

学術研究員・著述家

グローバルガバナンスにおけるデジタルやメディアの果たす役割に関して研究。科学技術の発展とメディアの多様化によって世界は大きく進化してきました。それらが国際秩序をどう変化させたのか、また人間の行動と文化現象はどのように変容してきたのかを解明していきたいです。国際政治学(科学技術と戦争/平和・国家と人間の安全保障)歴史情報学(ホロコーストの記憶と表象のデジタル化)。修士(国際政治学)修士(社会デザイン学)。近著「情報通信アウトルック:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)「情報通信アウトルック:ビッグデータが社会を変える」(同)「徹底研究!GAFA」(洋泉社・共著)など多数。

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