京都の京阪バス運転手も運転中にスマホで「ポケモンGO」
京都の京阪バスは2016年11月10日、51歳の男性運転手が10月に路線バスを運転中に「ポケモンGO」をしていたと発表した。目撃した人からの会社への通報で発覚したそうだ。先日は両備バスの運転手が運転中に「ポケモンGO」をしていたことが発覚したばかりだ。近畿運輸局は、会社を厳重注意とし、再発防止を求めている。NHKでも放送していたいのでもう知っている人も多いかもしれないが、下記に引用しておきたい。
国交省は「運転中のスマホ禁止」の徹底
京阪バスの運転手が運転中にスマホ操作をしていたのは10月とのことだが、国交省は2016年11月7日に業務中の携帯電話・スマホの使用禁止の徹底について関係団体あてに通知したばかりだ。
国交省はバス業界団体などへの通知文書の中で、「いうまでもなく、運転中にスマートフォンなどの画像を注視する行為や携帯電話で通話する行為は、道路交通法で禁止されている極めて危険な行為」と指摘し、「運転中のスマホ禁止」を徹底するように指示している。
乗客が乗車しているバスの運転手が「ポケモンGO」に夢中になっているなんて想像するのも恐ろしい。実際に日本でも運転中の「ポケモンGO」による交通事故で相手を死亡させるという悲惨な事故が既に2件(徳島県と愛知県)も発生している。
運転中の「ポケモンGO」は操作不可能になるが
日本だけでなく海外でも運転中に「ポケモンGO」をやっていての交通事故が相次いでおり、「ポケモンGO」を提供しているNiantic社は2016年11月7日に、一定以上の速度で移動している時には「ポケストップ」を操作することができなくなるように世界中で一斉に仕様を変更したところだ。
だが、京阪バスの運転手は「ポケモンGO」以外にもメールのチェックなどを行っていたそうだ。たしかに運転中に「ポケモンGO」が出来なくなれば、運転中に「ポケモンGO」をやる人は減少するだろう。だが、スマホの中で気になってしまうのは「ポケモンGO」だけではない。LINEやらFacebook、Twitterをチェックしたり、YouTubeで動画を視聴したり、ニュースや天気予報を見てしまうかもしれない。
運転中のスマホ操作の危険度は「歩きスマホ」の比ではない。自分が事故で大怪我をするだけでなく、歩行者や同乗者を怪我させたり、死亡させてしまう恐れもある。国交省に指摘されるまでもなく運転中のスマホ操作は「道路交通法で禁止されている極めて危険な行為」であることを再認識しないといけない。