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シドニー・クロスビーの通算1000ポイント達成で、ウェイン・グレツキーの偉大さがよく分かる !!

加藤じろうフリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家
ピッツバーグペンギンズのシドニー・クロスビー(Photo:Jiro Kato)

今月15日に筆者が掲載した記事では、長野オリンピックの金メダルメンバーで、現在はフロリダ パンサーズでプレーするヤロミール・ヤーガが、打ち立てた記録を紹介しました。

記事を掲載した日の夜(現地時間)に行われた試合で、ヤーガはポイント(=試合中に記録されたゴールとアシストの合計)を1つマークして、「NHL通算1900ポイント」のマイルストーンに到達。

45歳の誕生日を、自ら祝う活躍で勝利を呼び込みました。

▼クロスビーは通算1000ポイント達成

ヤーガの記録達成から一夜明け、今度はピッツバーグ ペンギンズのキャプテンで、カナダ代表でもチームリーダーを担ったシドニー・クロスビー(黒#87)が、追加点を呼びこむアシストをマーク。

観戦に訪れた両親(下の動画でスタートから 26秒後&36秒後あたり)の目の前で、「通算1000ポイント」を達成しました!

今季のレギュラーシーズンで通算1000ポイントに到達したのは、同じ年にデビューしたライバルのアレックス・オベチキン(ワシントン キャピタルズ)と、

バンクーバーカナックスのキャプテンのヘンリク・セディンに続いて、3人目。

1917年から続くNHLの歴史の中では、史上68人目の記録達成となりました。

▼グレツキーの偉大さがよく分かる !!

ところで、NHL史上最多の「2857ポイント」をマークした選手と言えばウェイン・グレツキーです。

グレツキーとクロスビーは、年代こそ異なるものの、どちらもカナダ出身のCF。

プレー中に使うスティックハンド(=野球で言うと左打ちor右打ち)も、ともにレフトとあって、メディアやファンから比較されることが多い模様。

それにならって、ここで二人の数字を比べてみると、、、

クロスビーの現在の年齢は →29歳193日(757試合目)

グレツキーの1000ポイント達成は →23歳328日(424試合目)

参考までに、クロスビーが1000ポイントを達成した29歳193日を迎えた時点で、

グレツキーが積み重ねたポイント数は →1979ポイント

というように、グレツキーのポイントペースは、「クロスビーの ほぼ2倍」

GKの技術の進化などもあり、NHLではロースコアな試合が増えている傾向にありますが、

それを差し引いても、NHL史上11番目の若さで通算1000ポイントを達成したクロスビーは、あらためてグレツキーの偉大さを知らせるための “引き立て役” になってしまったようです・・・。

フリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家

アイスホッケーをメインに、野球、バスケットボールなど、国内外のスポーツ20競技以上の実況を、20年以上にわたって務めるフリーランスアナウンサー。なかでもアイスホッケーやパラアイスホッケー(アイススレッジホッケー)では、公式大会のオフィシャルアナウンサーも担当。また、NHL全チームのホームゲームに足を運んで、取材をした経歴を誇る。ライターとしても、1998年から日本リーグ、アジアリーグの公式プログラムに寄稿するなど、アイスホッケーの魅力を伝え続ける。人呼んで、氷上の格闘技の「語りべ」 

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