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『スターウォーズ フォースの覚醒』を見る前に! 見た気になれるSW【その3「ジェダイの帰還」】

渥美志保映画ライター

前回ご紹介した【EP5】に続いて、今回は【EP6】「ジェダイの帰還」です。再建されつつあるデス・スターを巡る最後の攻防と、ルークとベイダーの父息子対決の行方は?!ということでいってみましょう。(当時の予告編はこちら!

【EP5】で炭素冷凍にされたソロは、惑星タトゥイーンの巨体の大親分ジャバ・ザ・ハットの宮殿で宴会場の壁飾りにされちゃっています。一行は彼を救うべく忍び込みその解凍に成功。久しぶりのソロをめちゃくちゃに抱きしめるチューバッカが泣かせます。助けに来て囚われたレイア姫が、なぜかシリーズ随一のスーパー露出セクシー衣装を着てるのも注目。ルークも直談判しますが、ハット族(ジャバ・ザ・ハット=ハット族のジャバ)にはフォースが効かないんですねー。オオサンショウウオみたいなキモ面白いビジュアルの迫力も伊達じゃありません。

結局全員捕まり処刑場「砂の海」へ、ここで始まる大立ち回り。レイア姫に首を絞められて殺されるジャバ(!)、そして最強の賞金稼ぎボバ・フェットも巨大な砂漠生物に食べられちゃって最期を迎えます――が、ボバは人気が高くて『フォースの覚醒』にも出る的な噂なんだよなー。まあ【EP2】で触れますけど、この人、実はクローン人間なんで、もうひとつの複製が登場するのかもしれません。

さて修行の途中で離れてしまったダゴバへ戻ったルーク。ところがヨーダは、「ワシが死ねばお前は最後のジェダイだ。父親と闘うのはお前の宿命。皇帝に気を付けろ。スカイウォーカーの血はお前の他にもう一人…」と次々遺言して、ぱたっ!と死んでしまうんですね。さらに登場したオビ=ワンの霊体がいろいろと補足説明してくれて、ルークはそのもう一人がレイア姫であることに気づきます。

さて一行がそうこうしている間に帝国軍が着々と再建を進めていたはデス・スター。今は緑の惑星エンドアの周回軌道にあり、エンドアから放射されるエネルギーシールドに守られています。デス・スターを破壊するには、まずはこのシールド発生装置を破壊しなければ――ということで、ソロとレイアの一行は拿捕した帝国軍の宇宙船で偽装してエンドアへ潜入します。見どころは、森の中で遭遇した帝国軍と始まる高速スピーダーの追っかけっこ。木々の合間をすり抜けながらのぶつかりあいは、バイクのチェイスみたいな感じの迫力です。

この戦いの最中に行方不明になったレイア姫は、この星の住人イウォークに助けられます。出ました、動くぬいぐるみ。「フッチャー、ウン、ヤムヤム!」とか言いながらもこもこ動く「クマちゃん」たちは、ソロ曰く「チビの毛玉」。めちゃめちゃ可愛い上に面白い~。こいつらの罠に引っかかって縛り上げられた一行ですが、ヤツら、なぜかC3POを神様と勘違いしちゃうんですね。持ち上げられて「私を歓迎するディナーのメイン料理はソロ様だそうです」と調子こくC3PO、「俺は不味いぜ!」と自分を焼く火を吹き消そうとするソロ、この辺の笑いのコンビネーションはもはや手慣れたもの。楽しいシーンです。

一方ルークは、フォースの共鳴でベイダーの居場所を感じ取ります。逆もまた真なりということで一行からの離脱を決めたルークは、その前にレイアに真実を告げます。スカイウォーカーの血に流れるフォースの才能を「My father has it…I have it…and my sister has it.」と言うセリフ、これも『フォースの覚醒』のトレイラーで登場しているんですね。新作のヒロインのレイは、たぶんソロとレイアの娘で、この言葉によって再び、ルークが彼女を導くんじゃないかなーって思うんだけど、どうかなー。

さて新しい緑のライトセーバーを携えて、再びベイダーの元を訪ね、初めて「お父さん」と呼んだルーク。父の中にまだ善が残っていることを祈っています。そして皇帝と初対面し、シールド発生装置の場所を知らせたこと、それ自体が帝国の罠だったことを知ります。シールドが解除されないまま、待ち構える帝国軍になすすべもなくやられてゆく反乱軍。「怒りと憎しみをぶつけてダークサイドにおちてくるのだああ。それがお前の運命じゃああああ」という皇帝の言葉に、ついにルークはセーバーを手に取り――でも父に止めを刺すことができません。もはやこれまでとルークに牙をむく皇帝――「助けて…父さん!」と苦しむルークに耐え兼ねたベイダーは、つい皇帝に襲い掛かってしまいます~。親子愛!

皇帝に止めを刺したものの瀕死の重傷を負ったベイダーは、最後に仮面をとって人間の姿に戻ります。普通のオジさんです。「父さん、僕が助ける」という息子に、「お前はもう助けてくれた」と答える父。そしてベイダーは、アナキン・スカイウォーカーとして生涯を終えます。うー、泣ける。

一方、エンドアではまさかのイウォーク軍団の活躍で巻き返し、シにールドが破られることを信じて耐えていた同盟軍はようやく攻撃を開始。デス・スターを無事破壊し、大団円となります。イウォークの森で始まるお祭り騒ぎには、霊体となったオビ=ワンとヨーダ、そして笑顔のアナキンもいます。

さてこの『SWフォースの覚醒』は、この30年後から始まります。さてどんなお話なんでしょうか……とその前に。【新三部作】EP1~EP3を見ないといけません!こちらは【旧三部作】に比べ、よりドラマティックな号泣物語になってます。どうぞお楽しみに!

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http://bylines.news.yahoo.co.jp/atsumishiho/20151213-00052371/『スターウォーズ』の物語の原点!見た気になれる【新三部作(その2)】「クローン戦争」

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映画ライター

TVドラマ脚本家を経てライターへ。映画、ドラマ、書籍を中心にカルチャー、社会全般のインタビュー、ライティング、コラムなどを手がける。mi-molle、ELLE Japon、Ginger、コスモポリタン日本版、現代ビジネス、デイリー新潮、女性の広場など、紙媒体、web媒体に幅広く執筆。特に韓国の映画、ドラマに多く取材し、釜山国際映画祭には20年以上足を運ぶ。韓国ドラマのポッドキャスト『ハマる韓ドラ』、著書に『大人もハマる韓国ドラマ 推しの50本』。お仕事の依頼は、フェイスブックまでご連絡下さい。

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